枚方市の「宮園歯科日記」

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タグ:食育

 子どもたちが大好きなおやつ。甘いお菓子はむし歯の原因になるので心配です。歯に良いおやつはあるのでしょうか。
 おやつには栄養を補う、顎の発達を促す、楽しい時間を過ごすといった様々な役割があります。歯によいおやつの条件は、口の中を酸性にしないこと。なぜなら、酸には歯の表面のミネラルを溶かす働き(脱灰作用)があるからです。酸性度の強い食品(レモン、みかん、酢、コーラ、スポーツドリンクなど)は過度に摂取し続けると歯を傷める「酸蝕歯」を生じさせる危険があります。酸性度の弱い食品には、ナッツ類やチーズ、ご飯や牛乳などがあります。
 実は、むし歯の原因と言われる砂糖の酸性度は高くありません。むし歯になるのは、砂糖を栄養源とするむし歯菌が酸を作ることが原因。でも、安心してください。唾液の働きで中和、修復されるので、そういった食品を食べても適量であれば、すぐにむし歯になるわけではありません。
 問題はダラダラと食べ続けることや歯みがきしないことです。顎の発達には、じゃこやするめ、リンゴなど歯ごたえのある食べ物が最適です。

 夏真っ盛り、食欲も少し落ちてきて、素麺や冷麺で食事を済ませていませんか! つるつると流し込む食事は噛む回数が少なくなりがちです。子どもの顎の発育に影響を与え、永久歯の歯並びを悪くする原因になることがあります。
 現代の日本人は、1回の食事で600回ほど噛んでいると言われています。しかし、過去をさかのぼると、弥生時代の人々の噛む回数は約4000回。なんと現代人の6倍も噛んで食事をしていたのです。それは玄米やおこわや乾燥した木の実、干物など、硬くて噛みごたえのある物を食べていたからです。
 時代とともに調理法が発達し、食べ物が軟らかくなって食事時間も短くなりました。最近では、噛まずに「飲むだけで栄養が摂れる」というドリンク剤などもあります。
 よく噛んで食べるということは、顎の発育のみならず、脳の活性化や肥満予防など身体に良い影響がたくさんあります。噛む回数が少ない食事の時は、噛みごたえのあるおかずを一品加えてくださいね。

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