最近、CMなどで耳にすることがありますが、成人の8割以上は歯周病かその予備軍です。歯周病は歯を支える骨を溶かす病気ですが、口の中だけにとどまらず、体のさまざまな場所で問題を引き起こしたり悪化させたりします。例えば、心臓病や動脈硬化、嚥下性肺炎、早期低体重児の原因として深く関係していることが解っています。また、糖尿病の悪化と歯周病の進行に強い相関関係があります。これは、歯周病菌が気道や血液を介して肺や全身に運ばれるためおこります。2011年に肺炎が死亡原因第3位になりましたが、肺炎の多くは誤嚥性肺炎です。歯周病は単に口の中だけの問題ではなく、全身の健康と大きく関わる病気でもありますので、積極的に治療しましょう。