幼児期(1歳半~3歳ごろ)になると奥歯が生え始め、ドロドロの離乳食から固形物を含んだ幼児食を食べられるようになります。好奇心も旺盛になり、食事が楽しくなる頃です。3歳ごろまでには乳歯が20本生えそろい、食物を歯でしっかり噛めるようになります。
 大人と同じメニューでOKですが、ポイントは、「大人より少しやわらかめ」を意識して調理しましょう。上下の奥歯が完全にそろうまでは野菜を少し長めに茹でたり、食材を薄く切るなど、噛みごたえを残しながらも食べやすくする工夫をします。
 噛みごたえのある野菜やお肉を食べさせたいところですが、芯があったり、厚すぎたりすると、うまく食べられず好き嫌いの原因になることもあるので、焦りは禁物です。しっかりと噛んで食事を楽しめるよう、食材の形や大きさに、注意しましょう。
 この時期の筋肉や顎の成長は、これから生える永久歯の歯並びにも大きく影響します。よく噛むこと、食べることが好きになるように成長を見守りたいですね。