枚方市の「宮園歯科日記」

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2021年06月

 むし歯は、原因となる細菌(ミュータンス菌など)が糖分(とくに砂糖分)を栄養に酸をつくり、その酸が歯の表面をおおうエナメル質を溶かしてしまう病気です。むし歯は、奥歯や歯と歯の間など発症しやすい部位があるほか、年齢によっても特徴があります。
 ◇むし歯がなくても要注意
 子どものむし歯は大きく減少し、文部科学省の調査でも、幼稚園、小学校、中学校、高校の全てでむし歯の経験者数は半数をきりました(2018年)。
 ところが、2020年の小学生を対象とした調査では、新たにむし歯を発症した児童の6割が、1年前には1本もむし歯がなかったことが明らかになったのです。これは、むし歯がゼロであっても安心せず、引き続き予防に取り組む重要性を示唆しています。
 ◇治療した歯が原因に
 厚生労働省の調査では、成人の9割以上がむし歯を経験したことがあるとされています。「大人むし歯」は身近な口の中のトラブルです。
 大人になると、過去に治療し詰め物やかぶせ物をしている歯に、新たなむし歯ができやすくなります。しっかりと治療をしても年数がたつと、詰め物やかぶせ物と歯との間にむし歯が再発することは珍しくありません。一見、気づきにくいのが特徴です。神経を抜いた歯の場合は、痛みを感じにくいので、さらに発見が遅れがちです。
 歯の詰め物やかぶせ物にも寿命があります。むし歯についての正しい知識を持ち、定期的に歯科医院を受診することで、より効果的にむし歯を予防することができます。

8月8日、日曜日より15日、日曜日まで夏季休暇とさせて頂きます。8月16日(月曜日)より、診療させていただきます。よろしくお願いいたします。

 一言でむし歯といっても、進行の度合いによって5つの段階があります。むし歯のでき始めの段階である「初期むし歯」を紹介します。
 初期むし歯は、歯の表面をおおうエナメル質から歯の成分が溶け出し(脱灰)、弱くなっている状態をいいます。
 この段階では、歯に穴は開かず、痛みなどの自覚症状はありませんが、多くの場合歯の表面に白く濁った斑点があらわれます。
 初期むし歯は、早期に発見して食習慣やブラッシングを見直せば、歯を削ることなく健康な歯に戻ること(再石灰化)が期待できます。
 しかし、初期むし歯かどうかは、歯科医師の慎重な診断が必要です。初期むし歯を見つけ、進行をくいとめるためには、定期的な歯科受診をおすすめします。

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