いつまでも自分の歯で食事を楽しもう――。80歳になっても20本以上の歯を維持する「8020」運動が始まったのは1989年。当時、8020達成率はわずか7%で、歯の本数は平均4~5本しかありませんでした。
◇高齢者のむし歯
以来30年余り、歯科医療関係者による啓発・予防活動や、一人ひとりのお口の健康に対する意識の高まりを受け、達成率は着実に上昇。今では何と51.2%と半数を超える人が「8020」という大きな成果を挙げています(厚労省、2017年歯科疾患実態調査)。
しかし、達成者が増加したからと言って喜んでばかりはいられません。実は高齢者の「むし歯」が増えつつあるのです。
◇歯の根元に多発
特に多いのが歯の根元にできるむし歯です。加齢や歯周病によって歯肉が下がり、歯の根元の部分がむき出しになることで発症します。
根元のむし歯がやっかいなのは、重症化しやすいことです。歯は硬いエナメル質と象牙質で覆われていますが、根元にはエナメル質がありません。象牙質は軟らかく、酸に弱いため、むし歯がどんどん進行してしまうのです。
◇健康寿命の延伸
高齢になれば、唾液が減少したり、エナメル質がすり減ったりして、むし歯のリスクが高まります。歯の根元は、ブラッシングで歯垢(プラーク)を取り除くことが難しい部位です。予防には歯科医院で定期的にお口の状態をチェックし、クリーニングしてもらうことが大切です。
自分の歯でしっかり噛んで食べることは、健康寿命の延伸にもつながります。「8020」から「9020」「10020」へ健康長寿をめざしましょう!
◇高齢者のむし歯
以来30年余り、歯科医療関係者による啓発・予防活動や、一人ひとりのお口の健康に対する意識の高まりを受け、達成率は着実に上昇。今では何と51.2%と半数を超える人が「8020」という大きな成果を挙げています(厚労省、2017年歯科疾患実態調査)。
しかし、達成者が増加したからと言って喜んでばかりはいられません。実は高齢者の「むし歯」が増えつつあるのです。
◇歯の根元に多発
特に多いのが歯の根元にできるむし歯です。加齢や歯周病によって歯肉が下がり、歯の根元の部分がむき出しになることで発症します。
根元のむし歯がやっかいなのは、重症化しやすいことです。歯は硬いエナメル質と象牙質で覆われていますが、根元にはエナメル質がありません。象牙質は軟らかく、酸に弱いため、むし歯がどんどん進行してしまうのです。
◇健康寿命の延伸
高齢になれば、唾液が減少したり、エナメル質がすり減ったりして、むし歯のリスクが高まります。歯の根元は、ブラッシングで歯垢(プラーク)を取り除くことが難しい部位です。予防には歯科医院で定期的にお口の状態をチェックし、クリーニングしてもらうことが大切です。
自分の歯でしっかり噛んで食べることは、健康寿命の延伸にもつながります。「8020」から「9020」「10020」へ健康長寿をめざしましょう!