枚方市の「宮園歯科日記」

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2020年09月

 子どもの歯並びが悪いのは遺伝が原因ーー。そう思っていませんか。実は、歯並びは遺伝よりも日常的な癖が影響していることが少なくありません。
 例えば、噛み方や頬づえ、指しゃぶり、舌の位置などが歯並びに影響します。片方の奥歯でばかり噛んでいたり、頬づえを付いたりしていると、あごの形が左右非対称に成長してしまいます。あごが健全に発達しなければ、歯並びが悪くなってしまいます。
 4~5歳を過ぎても指しゃぶりを続けていると、上下の前歯の間にすき間ができ、「出っ歯」になる可能性があります。口を閉じている時、舌が上顎ではなく前歯の内側に付いている場合は要注意。舌の力で少しずつ前歯が押し出されてしまいます。
 歯並びの悪化は見た目の問題だけでなく、むし歯のリスクが高まります。噛み合わせが悪くて食物を十分に咀嚼できなければ、消化吸収や栄養摂取が妨げられ、子どもの成長や健康に悪影響を及ぼします。 
 きれいな歯並びになるため、子どもの癖を注意深く観察してください。そして、食事ではしっかり噛む習慣を付けてあごの成長を促してくださいね。

 食事中に食べ物を喉に詰まらせたり、むせたりしたことはありませんか。一時的な症状であればさほど心配することはありませんが、頻繁に起こっているのであれば嚥下障害かもしれません。
 ◇窒息・肺炎のリスクにも
 嚥下障害とは病気や老化などによって飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になる障害で、悪化すると栄養不足になったり、窒息や誤嚥性肺炎を起こすことがあります。高齢者に多い障害だと思われがちですが、嚥下機能は50歳前後から低下するため、中高年では誰にでも起こりえます。
 嚥下障害は、軽度であれば自宅でできるトレーニングで症状を予防、改善することが可能です。しかし、症状が進んでいる場合は、専門的な治療やリハビリテーションを行っている医療機関に相談しましょう。
 ◇呼吸のトレーニング
 腹式呼吸を心がけましょう。呼吸機能を高めることで、気管に食べ物が入った際に排出しやすくなります。食事前に腹式呼吸を行い、落ち着いて食べるようにしましょう。
 ◇喉のトレーニング
 パ行、ラ行、タ行、カ行、マ行を繰り返し発音しましょう。これらの音は食べ物を飲み込む時と同じ器官を使うので、発音することで器官を鍛えることができます。
 ◇首、口・舌のトレーニング
 肩の力を抜いて、首をゆっくり前後、左右に動かし、首の筋を伸ばします。頬を膨らませたり、凹ませたり、舌を思いっきり前に出したり、引っ込めたりします。

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