枚方市の「宮園歯科日記」

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2020年04月

 むし歯の予防に「フッ素」が役立つことがよく知られるようになりました。 
 歯科で使われる場合、正式には「フッ化物」と呼ばれます。フッ化物の未利用はカリエスリスクの一つにもなるほど、その予防効果は明らかになっています。
 ◇むし歯の予防する3つの作用
 ①再石灰化を促進し歯を修復 
  歯の表面のエナメル質に付着したむし歯菌が作り出した酸によって歯からはカルシウムなどが溶けだします。フッ化物は唾液に含まれるカルシウムやリンなどの歯への再沈着を促します。 
 ②歯を強くする
  エナメル質を作るカルシウムと結びつくことで歯質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。
 ③細菌の酸産生を押さえます
  ブラッシングで落とせなかったプラークに棲む、むし歯細菌の活動を抑えて、酸が作られるのを防ぎます。
 ◇利用方法
 ▽フッ化物配合歯みがき剤を使用することで、歯磨き中や歯みがき後に口の中に残ったフッ化物が歯の表面に作用します。
 ▽フッ化物洗口
  フッ化物洗口液で口をぶくぶくすすぐ方法です。一般の薬局でも高濃度の液の販売が認められるようになりました。
 ▽フッ化物塗布
  歯科医院などで高濃度のフッ化物を直接、歯に塗る方法です。年に数回行うと有効です。乳幼児の生えたての歯は未成熟でむし歯になりやすいため、特に効果的。

 ◇「低栄養」とお口の関係
 高齢者の「低栄養」が問題になっています。低栄養とは、身体を動かすために必要なエネルギーや、筋肉を維持するためのタンパク質が不足している状態です。
 高齢者の「低栄養」は自立度を低下させ、最悪の場合寝たきりになってしまうこともあります。そして、この低栄養と口腔内の状態には関連があることがわかってきました。
 70歳以上の高齢者のうち、「噛めないものが多い」と答えた人のうち約33%が、「噛んで食べることができない」と答えた人では約63%が低栄養の傾向にあるという報告があります。
 ◇歯みがきとメンテナンス
 老後もいつまでも元気に過ごすためには、健康的な食事や運動を心がけるだけでなく、しっかり噛んで食べられる健康な歯を維持することがとても大切です。
 正しい歯みがき習慣を身につけることと、定期的にメンテナンスを受けてお口の健康管理を心がけることが、歯と全身の健康寿命を延ばすことにつながります。

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