枚方市の「宮園歯科日記」

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2019年04月

 命に関わる歯周病
 皆さんは、世界で最も多い病気をご存知でしょうか。それは歯周病です。多くの人が感染している歯周病ですが、実は、様々な疾患と関連があることが最近の研究で分かってきています。
 ◇炎症物質を作成
 有名なところでは、歯周病と糖尿病の関係です。歯周病が糖尿病の悪化の原因になることは、皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。糖尿病とは、体内のインスリンの分泌量が減ったり、作用が低下することで血液中のブドウ糖が増えてしまう病気です。歯周病によって炎症を起こした歯肉では、絶えず炎症性物質が作られます。この炎症性物質がインスリンの作用を低下させてしまうことが分かっています。
 このほか、歯周病が誤嚥性肺炎や、関節リウマチ、早産、動脈硬化などと関連があると考えられています。最近の研究では、ガンとの関連も報告されているとか。
 ◇妊娠中のリスク
 特に妊娠中は注意が必要です。妊娠性歯周炎という病名があり、歯周病にかかりやすくなるからです。これは妊娠中に増えるホルモンが原因と言われています。歯周病になると血液を介して炎症性物質が全身に運ばれていきます。そのため早産のリスクが7倍に高まると言われています。妊娠中は、いつもより注意して歯みがきを行うなど、歯周病に注意することが大切です。
 もし関連のある病気にかかってしまったら、一度、歯周病の診断や治療のために歯科医院にかかることをおすすめします。また、日頃から歯周病のメインテナンスを定期的に行い、口の中を清潔に保つことが他の病気の予防につながります。

 筋力や関節が衰え、立つ、歩くなどの日常の動作が困難になるロコモティブ・シンドローム(ロコモ)。加齢による病気のイメージがありますが、近年では子どものロコモ予備軍の増加が懸念されています。
 ◇運動器に異変
 「しゃがめない」「片足立ちでふらつく」――。宮崎大学医学部による小中学生を対象にした調査(2012年)では、運動器の機能に「異常あり」と判定された子どもが1割超に上ると報告されました。
 原因は、運動不足だけではありません。意外なことに、積極的に運動する子どもにも異常が見られました。一つのスポーツに過度に打ち込むことで体の一部分に負担がかかり、全身の筋力や柔軟性のバランスが損なわれている可能性がある、とのことです。
 ◇体全体を育む
 運動器の未発達や機能不全が起これば、将来的にロコモになる危険性が高まります。多彩な外遊び、様々なスポーツを通じて、体全体の運動機能を育むことが大切です。
 また、お口の機能の低下はロコモに直結します。家族で口腔ケアにもしっかり取り組んでくださいね。

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