枚方市の「宮園歯科日記」

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2018年03月

 毎日2~3回歯みがきをしていても、むし歯になりやすさ(う蝕リスク)は人によって異なります。むし歯の発生はブラッシングだけでなく、食生活や唾液・歯の質にも左右されるからです。
 基本的な予防法は①ブラッシングでむし歯菌を減らす②砂糖の摂取量を減らす③フッ化物で歯を強くする――の3点ですが、それでもむし歯ができやすい人は要注意。う蝕リスクが高い可能性があります。下記に沿って食生活を改めて見直すと良いでしょう。
 ▽間食の回数を減らし、ダラダラ食いはやめる
 ▽砂糖を多く含むジュースやスポーツドリンク、缶コーヒーなどは控える
 ▽甘いものが食べたくなったらキシリトールなどの代用糖を使用したものにする
 ▽アメやキャラメルといった口の中に長く残るお菓子は避ける
 フッ化物配合の歯磨剤でブラッシングした後は、ゆすぎ過ぎないこともポイントです。スウェーデン式の「イエテボリ法」ではフッ化物を口の中に残しておくため、歯みがき後は10㍉リットルほどの少量の水で1回だけゆすぐことが効果的としています。
 また、歯科医院で高濃度のフッ化物を塗布することや、セルフケアで低濃度のフッ化物を毎日塗布することも有効です。気になる方は一度ご相談ください。

 昔、舌の味覚分布図というのを学校で習いました。
 「甘味」は舌の先端で、「塩味」、「酸味」は舌の側面で、「苦味」は舌の付け根部分でといったように。ところが1990年代に入ってこの説が間違いであったことが証明されました。どうも舌全体で同じように味を感知しているというのです。
 ◇誤解のもと
 つまり「通説として舌の異なる領域で異なる味を感じるといわれているが、味覚特性は舌の全ての領域で同じであり、場所による味覚の偏在はない」ということです。
 誤解のもととなったのは、1901年にドイツ人医師・ヘーニック博士が発表した「味覚分布図」が一般に広まったと考えられています。その後訂正されたのですが、このことは意外と知られていないようです。
 ちなみに「辛味」は痛み刺激で、味覚とは異なります。例えば、唐辛子を食べると辛味成分のカプサイシンが舌や口腔粘膜の痛覚神経を刺激し、「辛味」として感じます。
 ◇基本味と区別
 この痛覚神経は舌や口腔粘膜に限らず全身に分布しており、皮膚や粘膜に唐辛子をこすりつけると赤くなったり発熱したりすることがあるようです。味覚とは別物であるために5基本味(甘味・塩味・苦味・酸味・旨味)とは区別されています。
 「激辛」食品は、冗談ではなく本当にやけどをきたす可能性がありますので注意が必要です。辛い物を食べた時に「口から火を吐く」とのたとえは、あながち大げさな表現ではなかったのですね。

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