枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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2014年07月

 『養生訓』をご存じでしょうか。江戸時代に儒学者の貝原益軒によって書かれた健康な生活の暮らし方についての解説で有名ですが、今年出版された新訳が話題です。歯や口にまつわる健康法についても書かれているそうです。
 さて、治療が終われば、痛くなったり、詰め物がはずれたりしない限り、ついつい歯科医院から足が遠のいてしまいがち。治療した歯が長持ちするかどうかは、ひとえに日頃の口腔ケアと歯科医院でのメンテナンス次第です。口腔ケアとメンテナンスこそ、現代の歯養生といえるでしょう。
 お口の中を清潔に保つためには、丁寧な歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシなどで、清掃することが効果的です。
 また、無意識の生活習慣TCH(歯列接触癖)で上下の歯を”接続的に”接触させる癖や、噛み合わせ異常、噛みしめ、くいしばりなどの癖があれば、歯に負担をかけてしまいます。噛み合わせの調整やマウスピースなどで、歯を守ることも大切です。
 100歳まで自分の歯を残す方法として、東京医科大学の木野孔司准教授は次の4つを提唱しています―①歯と歯の接触時間を減らす②砂糖を極力とらない③1日1回正しいはみがきをする④3か月に1回歯周病管理のために歯科医院に通う―。
 むし歯や歯周病の再発を防ぎ、修復物を長持ちさせて、いつまでも楽しく食事ができるように頑張りましょう。気軽にメンテナンスにお越しください。

 キシリトールは、みなさんも聞いたことがあると思いますが、糖アルコールの一つで、白樺(しらかば)やトウモロコシの芯を加工して作られ『むし歯を作らない甘味料』として様ざまなものに使われています。
 みなさんは一番にガムをイメージすると思います。キシリトールは砂糖をはじめとする糖分とは異なり、むし歯菌の栄養源にはなりません。
 砂糖の場合、むし歯の原因菌の一種『ミュータンス菌』が、糖を分解し酸をつくり、その酸が歯のエナメル質を溶かし、むし歯ができます。
 しかし、キシリトールの場合は、むし歯の原因菌となる酸をつくりません。キシリトールを長期にわたり摂取することで、ミュータンス菌の繁殖が弱まって砂糖からも酸が作られなくなり、むし歯になりにくくなります。
 しかし、むし歯になりにくくなるとはいえ、キシリトールを摂取していればむし歯にならないというわけではありません。また、キシリトールは体にとって害はありませんが、摂取しすぎると下痢を起こす場合があることが分かっているので、摂取のしすぎには注意しましょう。

食育とは、生涯を通じて健全な食生活を実践し、食文化を継承し、心身ともに健康な生活が送れるよう、国民一人一人が自らの食について考え、食に関する知識と食を選抜する力を習慣する為の取組みを言います。0~6歳の乳幼児期はお乳を吸う動きから、歯を使って咀嚼する事を覚えるので歯の生え方や口の動きに合わせて離乳食や幼児食を進めていく事が大切です。そして遊びなどから歯磨き習慣をつけると良いです。6~12歳の学童期は乳歯から永久歯に生え換わり、大臼歯も増えて咀嚼力が増す為、おかずの具を大きめに切ってよく噛み味わって食べる習慣が大切です。12~18歳の思春期は永久歯列が完成し、咀嚼力も成人と同じになります。3回の食事をしっかり摂り、過食を防ぎ肥満や生活習慣病を予防する食べ方を身につけ、逆に過度なダイエットで偏食をしないように心がける事が必要です。小児期の食育は豊かな人間性を育む為に必要不可欠で、食卓を通して家族が触れ合う機会が広がると最高ですね。

 砂糖をとり過ぎると、血液は酸性になります。血液の酸性を中和するために血液中のカルシウムが多量の消費され失われます。同時に体内では、砂糖がエネルギーに変わる時、多量のビタミンB1も消費され失われます。つまり砂糖のとり過ぎの方は、虫歯になり易いだけでなくカルシウム欠乏症やビタミンB1欠乏症に陥り易いです。
 ここで米国の女子大学寮で行われたビタミンB1欠乏症についての実験をご紹介します。ビタミンB1を殆ど含まない食事を続けた結果は以下の通りです。
 ●1か月目…変化なし
 ●2か月目…記憶力低下、イライラ
 ●3か月目…ケンカの多発
 これは、多量の砂糖が恐ろしい薬品に思えてくる様な話ですね。やはり、食生活のバランスが大切ですね。
  

 ★★★ 七夕フェスタのお知らせ ★★★
 待合室に笹や天の川、ロケット、織姫と彦星などの飾り付けをして、平成26年7月4日~7日に来院された方に願い事を短冊に書いていただき、プチプレゼントを差し上げて、喜んでいただけました。

 近年虫歯のひどい子が昔に比べ少なくなってきました。それは、歯に対する関心が高まり、シーラントやフッ素塗布をして、虫歯になるのを防いでいるからだと思います。
 実は、ご家庭でも簡単に虫歯予防ができるんです。『イエテボリ法』といって、フッ素の効果をとり入れた歯磨きの方法です。
 まず時間をかけて磨き残しのないように歯を磨き、水でしっかりとゆすぎます。汚れを落とした後に、フッ素ジェルを歯ブラシにたっぷり付けて、歯の隅々まで行き渡るように磨き、水で濯がないで口にたまった歯磨き剤だけ出します。その後30分ぐらいは飲食をしないようにして下さい。
 やり方さえ覚えれば、すぐに実践できる方法なので一度お試し下さい。

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