枚方市の「宮園歯科日記」

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2013年08月

 アレルギーで有名なのは、卵や乳製品などの食物が原因で起こる食物アレルギーや風邪薬などが原因の薬疹などですが、金属もアレルギーの原因になることがあります。
 金属アレルギーはアクセサリー類が原因でかぶれることなどが多いのですが、むし歯の治療で行われる修復物が原因になることもあります。
 金属アレルギーは皮膚に触れたり体内に入ったりした金属がイオン化し、人体のタンパク質と結合して引き起こされます。
 このタンパク質との結合体は体内には存在しないものなので、異物(アレルゲン)としてアレルギー反応が現れます。しかし、このアレルギーは誰にでも起こるものではなく、一生涯症状がでない人もいれば、何年も全く症状がなかった人が急に発症することもあります。今症状がでてないからといってこれからも絶対に出ないという保証はありません。
 金属アレルギーになりやすい代表的の金属にはニッケル、コバルト、クロム、水銀などがあります。歯科で使う金属の修復物はほとんどこうした金属の合金です。
 唾液が存在する口の中は、金属がイオン化しやすい環境です。また、口の中にいる細菌が金属イオンとタンパク質とを結合させやすくします。
 アレルギーを防ぐには、口の中を清潔に保ち最近の働きを抑えることで、金属イオンがタンパク質と結合しにくくさせることが重要です。いまは何も症状が出てない人が将来的にアレルギーを発症する可能性を低くすることができます。

 歯科の治療が終わった後、次に歯医者さんに行く機会はいつですか?歯が痛くなったり、抜けたりと、お口の中で困ることが起きてからでしょうか。もしそうなら、治療して困ったところは治せても、またしばらくすれば同じようなことが起きるでしょう。歯と歯の間のむし歯や歯周病など、自分で気づかない間に静かに進行する病気は、気付いたときには手遅れになり、治療が大がかりになることが多いいです。むし歯は早いうちに治療すれば小さな範囲で済みますし、初期のむし歯は削って埋めずに進行しないように経過を見ることもできます。
 歯周病の原因である歯周病菌は歯周ポケット内に多く存在します。歯医者さんで歯周ポケット内をきれいに洗浄して、ブラッシングを続けることで歯周病は安定させることができます。ただし、歯周ポケット内の歯周病菌は除去した後、3か月経てば元に戻ると言われています。不適切なブラッシングが続いて歯周ポケット内に再び歯周病菌が増えてくれば、歯周病は再発してしまいます。歯周病の罹患リスクは30歳を超えると急激に増加します。定期健診の間隔は3か月ごとがよいでしょう。「早期発見早期治療」よりも「むし歯や歯周病になりにくい予防へ」。
 自動車も2,3年に1度は車検があります。毎日使うお口の中も定期的にメインテナンスしていく必要があります。3か月ごとに口の中をきれいにしていくのはオシャレじゃありませんか。

 先日、患者さんが「むし歯予防のために子どもと一緒にフッ化物配合歯磨き剤を使うようにしている」とおっしゃっていました。なぜフッ化物によって、むし歯が予防できるのでしょうか。
 一般の歯磨き剤では、プラーク(歯垢)除去によるむし歯予防効果は期待できますが、100%プラークを取り除くことはできません。しかし、フッ化物配合歯磨き剤を使うと、プラークの中にいるむし歯菌の働きを弱めて、歯を溶かす酸が作られるのを抑えてくれます。さらに、フッ化物が初期むし歯を自然に修復してくれます。
 しかし、その予防効果は、むし歯になる歯が10本あるとすれば、2~3本がむし歯にならなくてすむという程度のことです。
 フッ化物配合歯磨き剤を使っていれば絶対むし歯にならないということではありません。「フッ化物配合歯磨き剤+正しいブラッシング+食事コントロール」の3つを実行することが大切です。

 自分に合った歯ブラシで正しい方法でしっかり磨けば、歯の表面はきれいになります。
 しかし、歯と歯の間の面には、かなりの量の歯垢が残っており、むし歯や歯周病の原因になります。 
 歯の間に残っている歯垢を歯ブラシだけで取り除くことは難しいので、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシといった歯の間を清掃する用具を使うことをオススメします。
 歯間ブラシは自分に適したサイズのものを正しく使うことが大切です。歯間ブラシやデンタルフロスは、誤った使い方をすると歯肉を傷つけたり、歯肉が下がって隙間が大きくなる原因にもなります。歯科医院で正しい使い方やサイズを尋ねてから使い始めましょう。
 また、歯垢をためないように毎食後の歯磨きとともに、殺菌効果のある洗口液を使用することもオススメします!1日数回、口の中をすすぐと良いでしょう。

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