昔、舌の味覚分布図というのを学校で習いました。
「甘味」は舌の先端で、「塩味」、「酸味」は舌の側面で、「苦味」は舌の付け根部分でといったように。ところが1990年代に入ってこの説が間違いであったことが証明されました。どうも舌全体で同じように味を感知しているというのです。
◇誤解のもと
つまり「通説として舌の異なる領域で異なる味を感じるといわれているが、味覚特性は舌の全ての領域で同じであり、場所による味覚の偏在はない」ということです。
誤解のもととなったのは、1901年にドイツ人医師・ヘーニック博士が発表した「味覚分布図」が一般に広まったと考えられています。その後訂正されたのですが、このことは意外と知られていないようです。
ちなみに「辛味」は痛み刺激で、味覚とは異なります。例えば、唐辛子を食べると辛味成分のカプサイシンが舌や口腔粘膜の痛覚神経を刺激し、「辛味」として感じます。
◇基本味と区別
この痛覚神経は舌や口腔粘膜に限らず全身に分布しており、皮膚や粘膜に唐辛子をこすりつけると赤くなったり発熱したりすることがあるようです。味覚とは別物であるために5基本味(甘味・塩味・苦味・酸味・旨味)とは区別されています。
「激辛」食品は、冗談ではなく本当にやけどをきたす可能性がありますので注意が必要です。辛い物を食べた時に「口から火を吐く」とのたとえは、あながち大げさな表現ではなかったのですね。
「甘味」は舌の先端で、「塩味」、「酸味」は舌の側面で、「苦味」は舌の付け根部分でといったように。ところが1990年代に入ってこの説が間違いであったことが証明されました。どうも舌全体で同じように味を感知しているというのです。
◇誤解のもと
つまり「通説として舌の異なる領域で異なる味を感じるといわれているが、味覚特性は舌の全ての領域で同じであり、場所による味覚の偏在はない」ということです。
誤解のもととなったのは、1901年にドイツ人医師・ヘーニック博士が発表した「味覚分布図」が一般に広まったと考えられています。その後訂正されたのですが、このことは意外と知られていないようです。
ちなみに「辛味」は痛み刺激で、味覚とは異なります。例えば、唐辛子を食べると辛味成分のカプサイシンが舌や口腔粘膜の痛覚神経を刺激し、「辛味」として感じます。
◇基本味と区別
この痛覚神経は舌や口腔粘膜に限らず全身に分布しており、皮膚や粘膜に唐辛子をこすりつけると赤くなったり発熱したりすることがあるようです。味覚とは別物であるために5基本味(甘味・塩味・苦味・酸味・旨味)とは区別されています。
「激辛」食品は、冗談ではなく本当にやけどをきたす可能性がありますので注意が必要です。辛い物を食べた時に「口から火を吐く」とのたとえは、あながち大げさな表現ではなかったのですね。