糖尿病患者のうち、歯周病が原因である比率はデータとしてはありませんが、歯周病が国内に8000万人で、糖尿病が予備軍いれて2200万人ですから、糖尿病患者はほぼ歯周病を持っていると考えられています。
歯周ポケットに入り込んで繁殖した細菌が出す炎症性ホルモンが、歯肉から血管に入り込み、血糖値を下げるインスリンの働きを弱めることがわかっています。
体はなんとかして、より多くのインスリンを作ろうとしますが、これが続くと、インスリンを作る細胞が疲弊し、糖尿病を発症します。
もう1つ、唾液が少なくなることによる味覚障害も糖尿病を悪化させます。
歯周病がひどくて味がわからなくなって偏食になる人は山ほどいます。
ハンバーガーとかフライドチキンとか濃い味にながれ血糖値が上がります。
歯周病が糖尿病の原因になることは医学的に合意を見ているのですが、「現場の連携はほとんどできていない」のが現状です。