枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

歯やお口のお悩みはお気軽にご予約 TEL 072-848-1105 ください。

カテゴリ: 歯科情報

“歯ぎしり・かみ締め・食いしばり”は、だれにでも起こりうることをご存じですか?
 「朝起きた時に顎がだるい感じがする」と患者さんが来院しました。むし歯、歯周病の大きな問題はありませんが、睡眠中に歯ぎしりをしていることが分かりました。歯ぎしりを予防するマウスピースを作って様子をみると、後日、「顎のだるさもなくなり、楽になった」というお電話を頂きました。
 睡眠中だけでなく、日中の起きている間でも無意識のうちに歯ぎしりや食いしばり、かみ締めをしていることがあります。①歯や人工歯(被せ物)が割れる、欠ける②歯がすり減る③歯が浮いたように感じる、揺れる④顎に痛みやだるさを感じる-などの症状のある方は、“歯ぎしり・かみ締め・食いしばり”をしている可能性が高いようです。

 「子どもの歯並びをよくしたい」という親が増えています。
 歯並びやかみ合わせを悪くする原因の一つと考えられているのが、“指しゃぶり”や“頬づえ”、“口呼吸”など幼児期の“クセ”。悪い歯並びは見た目だけでなく、咬み合わせなど口腔の健康にも影響します。
 「指しゃぶり」の影響といわれるのが開咬(上の前歯と下の前歯がかみ合わない状態)です。ひどい場合、発音や嚥下への悪影響や口元の突出の原因になるため、4~5歳を過ぎた指しゃぶりは指導した方が良いという意見が多いようです。ただし、3歳までは自然な行為なので、特に禁止する必要はないようです。「頬づえ」を成長期に習慣的にくり返すと、顎の骨のバランスが狂ってしまい歯並びやかみ合わせに影響します。
 「口呼吸」をする子どもは口が開きっぱなしになり、顎、舌の位置が下がります。上あごのアーチ幅がせまくなり、出っ歯やかみ合わせの異常につながるといわれています。
 発育期の子どもの“クセ”に注意してあげたいものです。

 現在、日本で、販売されている歯磨剤の90パーセントにフッ素が配合されています。フッ素は、ある程度、濃度が高いほど効果があります。わが国では、フッ化物イオン濃度は、1000ppm以下に定められていますので、歯科医院で販売されている歯磨剤は、950ppmのものがほとんどです。ドラッグストアなどで、販売されている物は、950~850ppmと、やや濃度が低いようです。歯磨剤のフッ素濃度は、高いほど、虫歯予防に効果があります。フッ化物配合歯磨剤の虫歯予防率は、30~40%です。また成人、高齢者の根面むしばにたいしては、67%の予防効果が報告されています。
 フッ化物配合歯磨剤は、フッ化物歯面塗布を行うことにより相乗的効果が得られます。フッ素歯面塗布との複合応用によって、フッ素歯面塗布のみの群に比べ、乳歯むし歯の減少率checkup_s_pht[1]
65%が認められました。 従って、フッ素歯面塗布と、フッ化物配合歯磨剤の使用は、一緒にに行うことが非常に重要です。 

2000年からスタートした「健康日本21」の影響を受け、長寿に、歯の健康が大変重要であるという認識が、深まってきています。こうした歯の大切さを、見直す上で、フッ化物の応用の重要性が、認められるようになってきました。
その「う蝕予防方法の普及計画」の中に、乳幼児期・学齢期・成人期・高齢期の4つのライフステージ全てにおいて、「フッ化物の応用」が示されました。このことは、成人や高齢者にもフッ化物応用が必要で有効であると国が示したということです。即ち、成人や高齢者でも「フッ素塗布や、フッ素入り歯磨き粉を使うことが、歯を残していく上で重要だ!」ということです。

↑このページのトップヘ