枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 歯科情報


食べるのには困らなくても、歯の黄ばみなどの変色は気になるものです。
変色の多くは、お茶やコーヒー、タバコのヤニなどの色素が歯に沈着することで起こります。
神経を抜いた歯やむし歯によるものもあります。
まれに、歯の形成期に服用したテトラサイクリン系抗生物質の副作用が原因になることも。


【改善法】
変色の改善方法は、原因によって異なります。
色素沈着による場合は、歯を研磨して汚れを落とすだけでもある程度きれいになります。
ただし、元の歯の色以上に白くはなりません。
色素沈着以外の原因には、歯を薬剤で白くする「ホワイトニング」や歯を削り充填物・技工物で修復する方法があります。
近年、自分の歯をより白く見せるために、「ホワイトニング」を希望される方も増えています。
とはいえ、ホワイトニングも万能ではありません。
もとの歯の色や変色の原因によっては、さほど効果がみられないこともあります。
歯の色が気になる方は、気軽に歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。




ブリッジとは、歯を失った時に両隣の歯を削り、橋(ブリッジ)をかけるように代わりとなるダミーの人口の歯を入れて、抜けた歯を補う治療方法です。
保険が効く一般的な治療です。
ブリッジは入れ歯のように自分では取り外しができないため、安定感があります。
一方で、「においが気になる」という方が少なくありません。
においの原因は、構造上プラークなどの汚れが溜まりやすいことにあります。
しかし、適切にお手入れをすれば、汚れもたまらず、歯周病予防にもなります。

*磨き方のポイント
ブリッジの磨き残しが多い場所は次の3カ所です。ていねいにブラッシングしてください。
①ダミーの歯の下
②ダミーの歯の両隣の歯の連結部
③両隣の歯の被せものと歯肉の間

歯間ブラシやフロス、ワンタフトブラシの併用が効果的です。

*放置で新たなトラブルに
「磨きにくいのであれば、ブリッジを装着しない方が良いのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。
歯を失ったまま長く放置していると、見た目が悪いだけでなく、新たなトラブルの原因になります。
歯が抜けたスペースに隣接する歯が傾倒したり、噛み合う相手の歯が伸びてしまうことが少なくありません。
放置は、連鎖的に歯が抜ける原因にもなります。早期の治療をおすすめします。

夏場を迎えると、発生しやすくなる食中毒。原因の大半は細菌性のものです。
よく噛んで食べることが、細菌性の食中毒予防に一役買うことをご存知でしょうか。

胃酸の力
食品に付着した細菌が少量であれば、食べたからといって、必ずしも食中毒にかかるわけではありません。
胃液は強酸性のため、殺菌作用があるからです。
コレラ菌でさえ胃液を1滴落とせばたちまち死滅するとも言われています。
加えて、唾液そのものにも強い殺菌効果があります。
ところが、何らかの理由で十分に殺菌されず、小腸に達すると、菌が増殖し、食中毒を起こすと考えられています。
その原因の一つが、よく噛まずに飲み込んでしまうこと。
噛み砕かずに飲み込まれた食物は胃の中で胃液に十分に触れることができず、細菌が生き残ってしまうのです。
もう一つは、胃の中の酸性度が低くなり殺菌効果が弱まる場合です。
食事の時にお茶や水を多量に飲んだり、胃薬によって胃液の分泌が抑えられていると、細菌が死滅しないと考えられます。
柔らかい食物が好まれるようになり、現代人は咀嚼回数が減っていると言われます。
子どもたちが、給食のパンをちぎってスープにつけて食べたり、牛乳で流し込みながら食べるなど、よく噛まずに流し込む「水洗式咀嚼」も珍しくありません。
むし歯が多いなど噛めない子どもほど流し込みがちに食べるそうです。
歯を大切にし、食事中の水分摂取量を減らしてよく噛むことを心掛けたいですね。





先日、患者さんから「フロスは物がはさまった時だけではなく、毎日使わなければなりませんか?」と質問を受けました。あまり知られていないと思いますが、実は、歯みがきで歯ブラシだけを使用した場合はプラーク(歯垢)を50%程度しか除去できません。フロスを併用することにより、やっと90%のプラークを除去することができます。
プラークは細菌の塊です。付着したままにすると、むし歯や歯周病を進行させてしまいます。歯と歯の間はプラークが付きやすく、むし歯が多発する部分。毎日フロスを通して、しっかり掃除してくださいね。フロスには糸のみのものや、ホルダータイプなど、様ざまな種類があります。ご自身に合った使いやすいものを見つけて使用し、むし歯や歯周病を予防してください。

 歯の表面が黄ばんだり、くすんだりしていませんか。「ステイン」(着色汚れ)は、日常生活の中で少しずつ付着し、時間が経つほど落ちにくくなります。
 ステインは、▽お茶やコーヒー、チョコレートなどに含まれる色素▽タバコのヤニ(ニコチン、タール)-などが原因です。歯の表面を覆うタンパク質の薄い膜と結び付き、汚れが蓄積されるため、水で口をすすいでも簡単には落ちません。毎日の歯みがきでステインをしっかり取ることが大切です。
 頑固に染み付いた汚れには、ホワイトニングが効果的。ホワイトニングは専用の薬剤を歯に塗布し、削ることなくステインを除去する方法です。薬剤の主成分である過酸化水素や過酸化尿素が着色物質を無色透明に分解し、歯を元の白さに戻します。
「ホワイトニングをすると歯が弱くなる」と思っている人もいますが、それは間違いです。食事をした時と同じように、歯のカルシウム成分が一時的に溶け出す”脱灰”が起きますが、唾液の作用ですぐに再石灰化すて元に戻ります。ホワイトニング後にフッ化物を塗ることで脱灰を防ぎ、歯を強化することもできます。
 ホワイトニングの効果には個人差があり、食生活や喫煙習慣などによって持続期間も異なります。3~6ヶ月に一度のクリーニングをお勧めします。

 子どもたちが大好きなおやつ。甘いお菓子はむし歯の原因になるので心配です。歯に良いおやつはあるのでしょうか。
 おやつには栄養を補う、顎の発達を促す、楽しい時間を過ごすといった様々な役割があります。歯によいおやつの条件は、口の中を酸性にしないこと。なぜなら、酸には歯の表面のミネラルを溶かす働き(脱灰作用)があるからです。酸性度の強い食品(レモン、みかん、酢、コーラ、スポーツドリンクなど)は過度に摂取し続けると歯を傷める「酸蝕歯」を生じさせる危険があります。酸性度の弱い食品には、ナッツ類やチーズ、ご飯や牛乳などがあります。
 実は、むし歯の原因と言われる砂糖の酸性度は高くありません。むし歯になるのは、砂糖を栄養源とするむし歯菌が酸を作ることが原因。でも、安心してください。唾液の働きで中和、修復されるので、そういった食品を食べても適量であれば、すぐにむし歯になるわけではありません。
 問題はダラダラと食べ続けることや歯みがきしないことです。顎の発達には、じゃこやするめ、リンゴなど歯ごたえのある食べ物が最適です。

         詰め物や被せ物の寿命


 治療した歯の詰め物や被せ物について、「どれくらいもちますか?」と聞かれることがあります。一般的には、銀より金、樹脂製よりセラミックの方が長持ちします。実は、金属などがダメになるケースは少なく、治療した歯がまたむし歯になって作製し直すことの方が多いのです。詰め物や被せ物の寿命は、お口の中の環境と密接に関係していると言えます。
 例えば、歯並び。整っている人の方がブラッシングしやすく、磨き残しが少ないので長持ちする傾向にあります。唾液の量が多い人は歯垢が付きにくく、寿命が長くなると言えます。そして、歯みがき。しっかり磨けている人の方がもちろん長持ちします。
 そこで、長持ちする秘訣を伝授します。ズバリ、治療後に定期的に受診し、お口の状態をチェックし、口腔ケアを受けることです。もちろん、自宅でのブラッシングも欠かせません。「何だ、そんなことか」と思うかもしれませんが、お口の環境にとても大切なことです。定期健診を受けて、詰め物・被せ物と一緒にお口の健康を目指してくださいね。

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