枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 歯科情報

 口を閉じた時、上下の歯の間に2~3ミリの空間がありますか?食事中でもないのに上下の歯が接触している人は、覚醒中に起きるブラキシズムの一種である「TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)」かもしれません。
 無意識に上下の歯を接触させ続ける習慣が身についてしまうと、お口の周りの筋肉が疲労し、身体のあらゆる箇所に負荷がかかります。その結果、口の中のトラブルだけでなく、頭痛や肩こりなど様々な症状が生じることがあります。
 TCHを改善するには、TCHを自覚し、「リラックスして歯を離す」ことを意識付けることが重要です。家の壁やテーブルなどに「歯を離す」「力を抜く」などのメモを張り、自己意識しやすい環境をつくってください。数カ月続けて習慣化し、癖を治していきます。
 TCHの原因ははっきりとわかっていませんが、過度なストレスも原因の一つと言われています。ストレスをため込まず、意識的に発散することが大切です。日本人の5人に1人がTCHとの報告もあるほど一般的な習癖です。上下の歯が接触していないか、いま一度、意識してみてくださいね。

 歯に痛みがあると、むし歯だと思って来院される患者さんが多いのですが、別に原因があることも少なくありません。
 むし歯以外で冷たい物がしみる場合には「知覚過敏」や「歯の破折」が疑われます。むし歯だと思って強く磨きすぎることで、知覚過敏が悪化する場合もあります。外観からは分からなくても、歯が割れていることも。
 他にも「歯ぎしり」や「くいしばり」、「TCH(上下歯列接触癖)」などが痛みの原因になることがわかっています。
 安静時の上下の歯の間は1~3ミリ空いています。「TCH」は無意識に常時、歯を接触させる癖のことで、歯や歯周組織に過度な負荷を与え、痛みを誘発することがあります。 
 痛みの原因は様ざまですので、自己判断せずに早めに受診してください。

 熱中症対策にはこまめな水分補給が欠かせません。暑い日が続くなか、スポーツドリンクや経口補水液などのイオン飲料を手に取る人も多いのではないでしょうか。そんな時、気を付けてほしいのが「むし歯」です。
 イオン飲料のなかには、500ミリのペットボトルに糖分が30グラム以上も含まれるものもあります。平均的な大人の場合、食事以外での糖分の必要摂取量は25グラム程度と言われており、たった1本で過剰摂取になるほどです。むし歯菌はこの糖分を取り込んで酸を出し、歯を溶かしてしまうのです。 
 それだけではありません。イオン飲料のクエン酸やアミノ酸などは口の中を強い酸性にします。ダラダラと飲み続けていると酸性の状態が続き、歯のエナメル質の表面を溶かしてしまいます。
 水分補給にスポーツドリンクや経口補水液を飲んだ後は、むし歯を予防するためにうがいをするか、水やお茶を飲んで口の中をすすぐようにしてくださいね。

 いつまでも自分の歯で食事を楽しもう――。80歳になっても20本以上の歯を維持する「8020」運動が始まったのは1989年。当時、8020達成率はわずか7%で、歯の本数は平均4~5本しかありませんでした。
 ◇高齢者のむし歯
 以来30年余り、歯科医療関係者による啓発・予防活動や、一人ひとりのお口の健康に対する意識の高まりを受け、達成率は着実に上昇。今では何と51.2%と半数を超える人が「8020」という大きな成果を挙げています(厚労省、2017年歯科疾患実態調査)。
 しかし、達成者が増加したからと言って喜んでばかりはいられません。実は高齢者の「むし歯」が増えつつあるのです。
 ◇歯の根元に多発
 特に多いのが歯の根元にできるむし歯です。加齢や歯周病によって歯肉が下がり、歯の根元の部分がむき出しになることで発症します。
 根元のむし歯がやっかいなのは、重症化しやすいことです。歯は硬いエナメル質と象牙質で覆われていますが、根元にはエナメル質がありません。象牙質は軟らかく、酸に弱いため、むし歯がどんどん進行してしまうのです。
 ◇健康寿命の延伸
 高齢になれば、唾液が減少したり、エナメル質がすり減ったりして、むし歯のリスクが高まります。歯の根元は、ブラッシングで歯垢(プラーク)を取り除くことが難しい部位です。予防には歯科医院で定期的にお口の状態をチェックし、クリーニングしてもらうことが大切です。
 自分の歯でしっかり噛んで食べることは、健康寿命の延伸にもつながります。「8020」から「9020」「10020」へ健康長寿をめざしましょう!

 感染を恐れて受診を手控えた結果、歯周病が悪化し抜歯に――。新型コロナウイルスへの感染不安から歯科受診を手控え、症状を重症化させてしまうという深刻な状況が生まれています。 
 大阪府歯科保険医協会が6月に実施した調査では、受診を手控えた結果、急性症状で来院した患者が「いた」と約7割の歯科医院が回答しました。むし歯が進行し歯髄炎になるなど強い痛みに耐えかねて受診する事例が数多く寄せられています。
 急性症状以外にもかぶせ物や入れ歯などの補綴物が外れたり、壊れたりしても受診せずに過ごした患者さんの事例も報告されています。また調査では、受診手控えによって必要な処置や治療ができなかったことが「あった」と回答した歯科医院も約7割に上ります。むし歯や歯周病の治療だけでなく、義歯の作成、抜歯、定期健診など、角な受診手控えによりあらゆる治療を中止・延期せざるを得なかった実情が明らかになっています。
 自己判断で受診を控えることは重症化につながることが懸念されます。コロナ禍においても、かかりつけの先生に相談し適切に受診することが大切です。

近年の学校歯科医もびっくり。あまり口腔内の環境が清潔でない子供よりも、清潔で歯周病の無い子供のほうが、成績が良い傾向にあるようです。噛むという行為は、脳への刺激になります。頭が冴えた状態になります。正しく噛むことによって、集中力・思考力・記憶力を高めることができます。しかし虫歯があると強く噛むことができないし、痛みを伴うことがあるので、集中力もなくなってしまうのです。
噛むことは上あごと下あごを結んでいる筋肉だけを使った部分的な運動と思われがちですが、実は脳の血流や機能の促進を含めた全身運動でもあるのです。
子どもの頃からしっかりと噛むことを身につけさせて健康で丈夫な体と心、勤勉で運動能力にたけた人間形成を願いたいものですが、子供は親の期待に添うために生まれてくる訳ではありません。こうした生活習慣を身につけさせれば、おのずとその後の人生が豊かになるのは・・・と思います。

口呼吸が感染症のリスクを高めることを知っていますか。人体は本来、鼻呼吸するように出来ています。鼻にはフィルター機能があり、空気を取り込む際に誇りや細菌、ウイルスを取り除きます。口呼吸では空気が直接肺に入るため、感染リスクが高まります。そこで紹介したいのが、「あいうべ体操」。口や舌を支える筋肉を使うことで、口呼吸を治すことができます。「あいうべ」体操のやり方は、①「あー」と口を大きく開く②「いー」と口を大きく横に広げる③「うー」と口を強く前に突き出す④最後に「ベー」と舌を口から出して伸ばすーーーの4つの動作を一日30回くりかえすだけ。声は出しても出さなくてもかまいません。
◎むし歯予防にも効果的
 鼻呼吸を習慣ずければ、免疫力が高まるだけでなく、口が乾くのを防ぎ唾液による歯の再石灰化を促すことで、むし歯予防にもなります。
空気が乾燥し、風邪をひきやすい季節です。気楽に取り組んでみてください。

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