子どもは、よく転びます。つまずいて勢いよく転倒し、歯をケガした時はできるだけ早く歯科を受診してください。
 ◇歯がぐらついたり、歯肉に埋まった場合
 そのままの状態で受診してください。歯の根っこなどに問題がなければ、元の位置に戻して隣の歯と固定し、歯の組織が回復するのを待ちます。
 ◇歯が抜け落ちた場合
 歯の状態によっては元に戻せる可能性があります。再植には歯の根っこを清潔に保ち、乾燥させないことが大切です。薬局で売っている歯牙保存液や、牛乳(牛乳アレルギーの人は禁止)、生理食塩水に浸した状態で、早急に受診してください。
 ◇歯が欠けたり、折れた場合
 歯の神経に影響がなければ欠けたところを接着して治します。欠けた部分が見つからない場合でも、詰め物や被せ物で修復することができます。
 歯が大きく折れて神経がむき出しになっている時は、神経の一部を取り除いて歯の形を修復します。また、抜け落ちた時と同様に元に戻せることもありますので、歯の破片は保存液などに浸けて持ってきてください。
 一見、痛みが無く、無事なようでも、歯の根っこや神経にダメージを受けている場合もあります。自己判断せず、できるだけ歯科医院を受診するようにしてください。