枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

歯やお口のお悩みはお気軽にご予約 TEL 072-848-1105 ください。

カテゴリ: 口腔ケア

先日、患者さんから「フロスは物がはさまった時だけではなく、毎日使わなければなりませんか?」と質問を受けました。
 あまり知られていないと思いますが、実は歯みがきで歯ブラシだけを使用した場合はプラーク(歯垢)を50%程度しか除去できません。フロスを併用することにより、やっと90%のプラークを除去することができます。
 プラークは細菌の塊です。付着したままにすると、むし歯や歯周病を進行させてしまいます。歯と歯の間はプラークが付きやすく、むし歯が多発する部分。毎日フロスを通して、しっかり掃除してくださいね。
 フロスには糸のみのものや、ホルダータイプなど、様々な種類があります。ご自身に合った使いやすいものを見つけて使用し、むし歯や歯周病を予防してください。

 フッ素は、ほとんどの食品に含まれている必須栄養素の1つです。けっこう身近な物ですね。そして、乳歯や萌えたての永久歯だけでなく、唾液が減少する更年期や高齢の方、歯周病を治療している方の歯の強化など、あらゆる年代の方に効果的です。
 昨今は、不規則な生活になりやすい環境で、食事の時間も各々異なってきており、お口のケアが増々大事になってきています。
 口の中が、ほぼ中性であれば歯の脱灰は起こりませんが毎回の摂食によって酸性に傾き、脱灰と再石灰化のバランスがとれなくなります。その結果、初期ムシ歯になってしまいます。
 そんな時、歯垢の細菌活動を抑えたり、エナメル質の修復、強化をするフッ素は効果的です。しかし、日々の継続がなければフッ素の効果は発揮できません。習慣づいたあなたに合ったブラッシングと日々のフッ素塗布、更にかかりつけ歯科医院でのフッ素塗布で、生涯自分の歯で食事をしていきたいものですね。

 口臭の原因の90%以上は、食べカスや歯垢、むし歯、歯周病などお口の中にあると言われています。
 意外と盲点となるのが、「舌苔」です。白や黄色の苔が舌の表面に付着しているように見えますが、舌苔の正体は舌の表面の角質に細菌が溜まったもので、悪臭を放つ原因に関係していると言われています
 舌苔が出来る原因は明らかにはなっていません。病気ではないため、治療の必要はありませんが、口臭予防には除去が効果的です。
 ガーゼなどでこすっても取れますが、色々なタイプの舌用ブラシが売られています。ブラシを使うときは、鏡などを見ながら付着した舌苔を舌の奥から前の方に向かってやさしくなでるように2~3回こすります。歯みがき剤は必要ありません。強くこすりすぎると舌の粘膜を傷付けるので注意してください。

 妊娠中、つわりのせいで歯みがきが気持ち悪くなってしまう人も少なくありません。ていねいに歯を磨くことが難しくなるうえ、妊娠中は唾液の分泌量が減るため、普段よりもむし歯のリスクが高まります。
 また、妊娠による女性ホルモンの影響で歯周病菌が増殖しやすくなり、歯肉炎や歯周炎のトラブルも増えると言われています。歯肉炎や歯周病を治療せずに放置すると早産や低体重児となる確率が7倍にも上がるとも言われています。
妊娠中の歯みがきのポイントを紹介します。
◇体調の良い時間帯に◇
 つわりは1日中ずっと続くということは少なく、起床時、疲れている時、食後などにつらくなるなど波があります。食後にこだわらず、体調の良い時間帯にブラッシングしましょう。例えば、リラックスできるお風呂の時間はおすすめです。
◇小型のブラシで◇
 つわり中は、のどの近くは特に吐き気をもよおしやすい場所です。奥歯を磨くときは注意しながら、汚れを前の方にかき出すように動かしてください。そのときは、下を向いて磨くと唾液がのどの方に流れることを防げます。ヘッドが小さい子ども用の歯ブラシを使用するのも良いと思います。
◇歯みがき剤を見直して◇
 つわり中は歯みがき剤の味や匂いが気になることもあります。歯みがき剤を使わなくても、汚れは十分落ちます。香料の強い歯みがき剤はなるべく使わず、無香料のものを選ぶなど、注意してください。

 カリエスリスク(むし歯のなりやすさ)は、成人病と同様に個人差があります。
①口腔内のむし歯菌の数・種類
②歯の質・形
③だ液の質・量
④食生活習慣(甘い物の量・だらだら食べ・寝る前の歯磨きの有無)
 これら4つで、むし歯になりやすい子となりにくい子に大きく差が出てきます。「歯磨きしてるのによくむし歯
になる!」と、お嘆きの方は次のことをチェック!

(1)正しく磨けてる?
⇒時には染色液を使用して。。。『歯』だけではなく歯ぐきのそば、咬みあわせ面の溝の中を。
(2)フロスしてる?
⇒幼児用ホルダー付フロスもあります。歯と歯の間は糸(フロス)でないと取れません。ぜひ使ってください。
(3)甘い物多く食べてない?
⇒幼児期は保護者で管理を。知らないうちにお子さんが食べてることも。
(4)だらだら食べてない?
⇒小分けにしてお茶と一緒に。甘くない物でも『だらだら食べ』はNG。勉強しながら、TV見ながらの食べ続けは危険。
(5)フッ素利用してますか?
⇒定期的に歯科へ。歯の質を強くし、むし歯菌の力を弱めます。

 いかがですか?ひとつずつ始めてみましょう!

 親が仕上げ歯みがきをしようとすると、子どもの激しい抵抗に手を焼いてしまう―。悩みのタネですね。
原因としては、歯ブラシが唇や歯ぐき、口の中の粘膜、とりわけ上唇の内側にある筋に当たったときの痛みを嫌がることが考えられます。親は一生懸命になって磨こうとしますが、子どもは痛い記憶があるので嫌がります。
 これからの季節、寒い冬は温かいお部屋で楽しいひと時をプラスしてから仕上げ歯みがきをしてみてはいかがでしょうか。
まず、水を入れたコップと歯ブラシを用意します。最初は親子の触れ合いを楽しむつもりで、膝に寝かせ、頬や顔をなでたり、指ではぐきに触れたりしてリラックスすることを心掛けます。馴染んできたら上唇の筋を指で押さえながら、前歯を磨きます。ワーと泣くようなら、泣いて口を開けたときに、水で濡らした歯ブラシで奥歯をシュシュと磨きます。時間にすれば1分もかかりません。
痛みのない仕上げ歯みがきは、親子の大切なふれあいの機会でもあります。

 歯が生えかけているときの痛みの原因としてよくあるのが、”萌出性歯肉炎”です。生え始めの頃は歯に歯ぐきがかぶった状態となるため、磨き残しやすく不潔になりがち。炎症を起こして腫れることが少なくありません。乳幼児の場合は、発熱、食欲不振やよだれの量が増えるといった症状が見られます。
 こうした症状は、6才臼歯(第一大臼歯)に限らず、12才臼歯(第二大臼歯)、親知らず(第三大臼歯)が生えてくるときにも起こります。
 生え始めの頃からしっかり磨いて清潔に保つことが大切です。普通の歯ブラシではうまく磨けない場合もあります。タフトブラシを使って部分的にブラッシングすると効果的です。

↑このページのトップヘ