枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 口腔ケア

 唾液は口の働きにとって欠かすことのできない存在です。唾液の分泌量が少なくなり、口の中が乾燥状態になることを「ドライマウス」といい、むし歯や口臭などトラブルの原因にもなります。唾液の役割とドライマウスの兆候について紹介します。
 唾液には消化を助けたり、口の中を清潔にしたり、歯を守ったりといくつもの作用があります。
 ・「消化・嚥下作用」:お米やパンなどの炭水化物を分解し消化を助けます。パサパサしたものを飲み込みやすくします。
 ・「湿潤・保護作用」:舌や頬などの軟らかい部分と歯といった硬い部分とが接触する際の潤滑剤の働きをして、軟らかい部分が傷つくのを防いでいます。
 ・「洗浄・抗菌作用」:歯についた食べカスを洗い流したり、唾液に含まれる抗菌作用成分が有害な細菌の増殖を抑えます。 
 ・「緩衝作用」:酸性の食物やむし歯が出す酸によって、口のPHが酸性に傾いたとき、中性に戻す働きをします。
 ・「再石灰化作用」:歯の表面のエナメル質が食品やむし歯菌がつくる酸によって溶かされると、唾液に含まれるカルシウムやリンが、エナメル質を修復します。
 ドライマウスは、50歳以上で多くなり、日本では数百万人~数千万人いるといわれます。水をよく飲むようになった、今までと味が違う、口の中がネバネバする、入れ歯で歯ぐきが傷つく――などの症状があればドライマウスの可能性があります。歯科診療所や専門医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

 ドラッグストアや100円ショップで歯石を取る器具が売られているのを見かけますが、自分で使用すれば歯や歯肉を傷つけ、出血や腫れを引き起こす危険があります。
 たとえ歯石が取れたとしても、きれいに除去できるわけではありません。取り切れずに歯の表面がデコボコした状態だとすぐに付着してしまうため、完全に除去した後に歯の表面を磨く必要があります。また、歯肉の下や奥歯などの歯石は自分では取り除けません。
 歯石をきれいに除去するには、歯科医院専用の機器とプロの“腕”が必要です。歯石が付着したままではむし歯や歯周病、口臭の原因になりますので、定期的に歯科医院できれいにしてもらってくださいね。

 ◇「低栄養」とお口の関係
 高齢者の「低栄養」が問題になっています。低栄養とは、身体を動かすために必要なエネルギーや、筋肉を維持するためのタンパク質が不足している状態です。
 高齢者の「低栄養」は自立度を低下させ、最悪の場合寝たきりになってしまうこともあります。そして、この低栄養と口腔内の状態には関連があることがわかってきました。
 70歳以上の高齢者のうち、「噛めないものが多い」と答えた人のうち約33%が、「噛んで食べることができない」と答えた人では約63%が低栄養の傾向にあるという報告があります。
 ◇歯みがきとメンテナンス
 老後もいつまでも元気に過ごすためには、健康的な食事や運動を心がけるだけでなく、しっかり噛んで食べられる健康な歯を維持することがとても大切です。
 正しい歯みがき習慣を身につけることと、定期的にメンテナンスを受けてお口の健康管理を心がけることが、歯と全身の健康寿命を延ばすことにつながります。

 日本人の9割は口臭を気にしたことがある――。民間企業の意識調査(2019年)で、こんな結果が出ました。特に男性の「口の悩み」では、むし歯や歯の黄ばみなどを抑えて口臭が1位にランクインしており、大きな悩みの種になっています。
 口臭は多かれ少なかれ、誰にでもあるものです。例えば朝起きた時、口が少し臭うことはありませんか。これは睡眠中に唾液の分泌が減り、細菌が増えやすくなるからです。ニンニクやお酒を飲んだ後も臭いますよね。こうした生理的な口臭は時間が経てば収まります。
 問題になるのは、慢性的に強い臭いを発する病的な口臭です。胃や腸など内臓疾患が原因の場合もありますが、臭いの原因のほとんどは歯周病と言われています。歯周病は悪化すればするほど細菌が増殖し、強烈な臭いの元凶となります。
 でもご安心ください。歯周病はセルフケアと歯科受診で治療できます。つまり、ほとんどの口臭は抑えることができるのです。口臭が気になる方はぜひ受診してくださいね。

 歯みがきは、回数も質も重要です。食べたら歯を磨くことが基本です。しかし、毎食後きっちり歯を磨く時間を確保できない方が多いのではないでしょうか。
 そこで予防のためには最低でも1日1回、しっかりとプラークやバイオフィルムを除去することが大切です。むし歯や歯周病の原因となる細菌は就寝中に繁殖しやすいため、就寝前には丁寧に歯を磨き、1日の汚れを落としましょう。
 もちろん忙しい日中、短時間でも歯を磨くことは予防に役立ちます。特にフッ化物入りの歯磨き剤を使用している場合はフッ化物による効果が期待できます。時間の無い朝や昼にはざっくり磨き、夜には歯ブラシとフロスで1本1本丁寧に歯みがきするのはいかがでしょうか。

 口の中の粘膜に起こる炎症をまとめて「口内炎」と呼びます。口内炎は小さな潰瘍ですが、頬や歯肉、唇など、炎症が起こる場所も様々です。
 おそらく誰もが経験したことのある病気ですが、その原因は多岐にわたります。誤って頬や唇を噛む、ストレスや体力の低下、ビタミンなどの栄養不足、中にはウイルスやカビ、アレルギーなどによるものまであります。衛生状態や、適合の悪い歯の被せ物によって炎症が起こる場合も。
 予防には、口腔内を清潔に保ち、栄養バランスの取れた食事をとることが大切です。特にビタミンB群やCを多くとることをお勧めします。またできるだけストレスを溜めないことも予防になります。しかし現代社会では、ストレスを溜めないことがとても難しいかもしれません。
 もし口内炎が出来てしまっても、ほとんどが1~2週間ほどで治ります。歯科医院での治療は、口腔用の軟膏の塗布や、お口の中をきれいに保つうがい薬の処方、レーザー照射などがあります。
 口内炎は年齢に関係なく赤ちゃんからお年寄りまで、幅広くかかる病気です。口内炎が出来てしまったら、酸味の強い食べ物や熱いもの、冷たすぎるものなどは控えめにしたほうがいいでしょう。
 また歯ブラシが当たると強い痛みを感じ、患部付近がうまく磨けずに不衛生になる場合もあります。痛みがある場合は、早めに歯科を受診することも選択肢の一つとしてみては。

 手動vs電動 歯みがきをめぐる仁義なきたたかい
 一体、どちらが主導権を握るのか――。
 スポーツの実況ではありません。実はこれ、毎日の口腔ケアに欠かせない歯ブラシの話。ドラッグストアでは様ざまな種類の歯ブラシが棚いっぱいに並んでいます。一方、家電量販店では最新式の電動歯ブラシがこちらもズラリ。歯みがきをめぐって手動と電動の争いが続いています。
 現在のシェアは手動が8割、電動が2割と言われており、電動を使う人が少しずつ増えている傾向にあります。
 手動のメリットは何と言っても価格が安いこと。毛先が傷んでも気軽に交換できます。種類も豊富で、自分に合ったサイズや硬さを選べます。その一方で、小刻みに動かさなければうまく磨けません。
 電動は高価で種類が少ない反面、手動と比べて短い時間で磨くことができます。あまり腕を動かす必要がないので楽にブラッシングができます。
 それでは、しっかり磨けるのはどちらでしょうか。歯ブラシの違いによるプラーク(歯垢)の除去率を調べた研究では、手動も電動も除去率は6~7割ほどで両方とも磨き残しがありました。ブラッシング能力に大差はない、というのが実情のようです。
 磨き残しの大きな原因は歯ブラシの毛先がプラークに届いていないことにあります。
 プラークは歯と歯の間、歯と歯肉の境目などに多く潜んでいます。歯の表面を磨くだけでは取り除けません。意識的にプラークがあるところに歯ブラシを当てる必要があります。
 歯ブラシが届かない部分は歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)の出番。しっかり取り除けば、歯垢除去率を9割にまで高めることができます。
 残りの1割のプラークの除去はセルフケアでは困難です。手動・電動にかかわらず、歯科医院で定期的に口腔ケアを受けてくださいね。

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