一言でむし歯といっても、進行の度合いによって5つの段階があります。むし歯のでき始めの段階である「初期むし歯」を紹介します。
 初期むし歯は、歯の表面をおおうエナメル質から歯の成分が溶け出し(脱灰)、弱くなっている状態をいいます。
 この段階では、歯に穴は開かず、痛みなどの自覚症状はありませんが、多くの場合歯の表面に白く濁った斑点があらわれます。
 初期むし歯は、早期に発見して食習慣やブラッシングを見直せば、歯を削ることなく健康な歯に戻ること(再石灰化)が期待できます。
 しかし、初期むし歯かどうかは、歯科医師の慎重な診断が必要です。初期むし歯を見つけ、進行をくいとめるためには、定期的な歯科受診をおすすめします。