枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 全身疾患との関連

 舌の粘膜や皮膚には異常がないのにも関わらず、「ヒリヒリする」「焼けるような・火傷したような痛みがする」「痺れるような感覚がする」が続く――。原因不明のこうした舌の痛みは「舌痛症」と呼ばれています。
 痛みを感じる部分は、舌の先や脇、縁など人によってまちまちですが、日によって痛む場所が変わることも。痛みは安静時に憎悪しますが、会話中や食事中など、何かに集中しているときは痛みを忘れてしまいます。睡眠中も症状は出ません。
 舌痛症は、1日2時間以上にわたって反復する痛みが3カ月以上持続していて、口中に痛みを生じる他の疾患をすべて除外した後に「残り物」の痛みにつけられる病名です。
 日本では約100~300万人に発症するといわれ、更年期以降の女性に多く見られます。精神的、ホルモンバランスなど複合的な要因が背景にあると考えられていて、歯科や口腔外科で治療することは難しいのが現状です。

 食事や水などを飲み込むとき、「むせて苦しい」「飲み込みにくい」と感じたことはありませんか。 
 「むせ」など飲み込みづらさの原因は、持病や薬によるものなど様々ですが、その多くは、「飲み込む力」の低下にあります。 
 ◇老化は40代から
 ゴックンと飲み込むことを、「嚥下」といいます。普段、飲み込むときに「今から飲み込むぞ」と意識することはあまりありませんが、「飲み込む力」の低下は、40代から始まります。
 65歳以上の約半数、70歳以上のほぼ全員が、軽度の嚥下障害を抱えているといわれますが、自覚がないことが多く、見逃されがちです。自覚したときには、重度の嚥下障害まで悪化していて、回復が難しいことが少なくありません。
 嚥下障害は、栄養状態の悪化や誤嚥性肺炎を引き起こすなど医学的リスクを高めます。それだけでなく、食べる楽しみを失い、生活の質を下げることにつながります。
 ◇早めの予防がカギ
 嚥下障害は、訓練で悪化を防ぐことができます。訓練の効果がしっかりと現れるように、早めの予防を心がけ、「飲み込む力」を維持することが大切です。
 かかりつけの歯医者さんに相談し、治療が必要であれば、口の動きをよくするトレーニングや、筋肉がスムーズに動くようにするマッサージなどを指導してもらいましょう。

 冬は空気が乾燥し、新型コロナやインフルエンザなどのウイルス感染症が流行しやすい季節です。感染拡大の防止には「三密」(密集・密閉・密接)の回避や手洗い・うがいの徹底、マスクの着用が大切ですが、もう一つ実践してもらいたいことがあります。それは……ずばり、「口腔ケア」です。
 ◇ウイルスが侵入
 なぜ口腔ケアが感染予防につながるのか。それはウイルスが体内に入り込む仕組みにあります。
 ウイルスは生物の細胞内で増殖します。喉や鼻の粘膜に到達すると、粘膜細胞に入るための「鍵穴」(受容体)を探し出し、扉を開けるようにして侵入。細胞内のタンパク質やエネルギーを使って増殖します。
 通常、粘膜細胞は粘液で覆われており、ウイルスの侵入を防御しています。口腔内が不潔になり歯周病が増殖すると、歯周病菌が出す毒素(タンパク質分解酵素)によって粘液が溶かされます。すると粘膜細胞の鍵穴が丸見えになり、ウイルスが侵入しやすくなってしまいます。
 ◇リスクが激減
 つまり、感染を防ぐには口腔内を清潔にし、歯周病菌を抑えることがポイントというわけです。そのためには歯みがきとともに、歯科医院でプラーク(歯垢)を除去することが欠かせません。
 口腔ケアとインフルエンザの関連を調べた研究では、介護施設で歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループと、普段の歯みがきだけのグループを比較。口腔ケアを受けたグループはインフルエンザの発症率が10分の1に激減したと報告されています。
 ウイルス感染症を乗り越えるために、お口の中をきれいに保ち、ウイルスを寄せ付けない体をつくってくださいね。

 食事中に食べ物を喉に詰まらせたり、むせたりしたことはありませんか。一時的な症状であればさほど心配することはありませんが、頻繁に起こっているのであれば嚥下障害かもしれません。
 ◇窒息・肺炎のリスクにも
 嚥下障害とは病気や老化などによって飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になる障害で、悪化すると栄養不足になったり、窒息や誤嚥性肺炎を起こすことがあります。高齢者に多い障害だと思われがちですが、嚥下機能は50歳前後から低下するため、中高年では誰にでも起こりえます。
 嚥下障害は、軽度であれば自宅でできるトレーニングで症状を予防、改善することが可能です。しかし、症状が進んでいる場合は、専門的な治療やリハビリテーションを行っている医療機関に相談しましょう。
 ◇呼吸のトレーニング
 腹式呼吸を心がけましょう。呼吸機能を高めることで、気管に食べ物が入った際に排出しやすくなります。食事前に腹式呼吸を行い、落ち着いて食べるようにしましょう。
 ◇喉のトレーニング
 パ行、ラ行、タ行、カ行、マ行を繰り返し発音しましょう。これらの音は食べ物を飲み込む時と同じ器官を使うので、発音することで器官を鍛えることができます。
 ◇首、口・舌のトレーニング
 肩の力を抜いて、首をゆっくり前後、左右に動かし、首の筋を伸ばします。頬を膨らませたり、凹ませたり、舌を思いっきり前に出したり、引っ込めたりします。

 口の中のがんの約6割は舌にできますが、歯肉、頬の粘膜などにも発生します。喫煙や飲酒習慣、口腔衛生状態が悪い人はリスクが高まります。中高年の方は月1回のセルフチェックをお勧めします。
 セルフチェックでは唇や頬の内側、歯肉、舌全体を指で触れながら鏡で確認します。その際、①白い斑点や赤い斑点②盛り上がった出来物③治りにくい口内炎や出血しやすい傷――などの有無やしこりの有無をチェックしてください。
 また、顎の下や首の脇の腫れがあったり、飲み込む時に痛みがあったりする場合も注意が必要です。気になる部分があれば、早めにかかりつけの歯科医院を受診してください。(参考・日本口腔外科学会)

 歯の痛みを訴えて受診する患者さん。その多くが、むし歯や歯周病など歯や歯周組織に原因があることから「歯原性歯痛」に分類されます。歯原性歯痛は、歯科で治療することができます。
 しかし、歯の痛みの中には歯や歯周組織以外に痛みの原因がある場合もあります。「非歯原性歯痛」と呼ばれ、顔面の筋肉や、顔面を通る神経、片頭痛など原因は様々です。なかにはうつ病など精神疾患に起因する場合も…。狭心症や心筋梗塞など心疾患が原因となっているケースもあり、歯科医院で診断が難しいことも少なくありません。
 非歯原性歯痛の発生頻度を調べた2005年の研究によると、歯科の外来患者の6%で非歯原性歯痛が疑われたと報告されています。近年では原因不明の歯痛を治療するため、歯科と医科が連携して診断する大学病院や施設もあります。

 命に関わる歯周病
 皆さんは、世界で最も多い病気をご存知でしょうか。それは歯周病です。多くの人が感染している歯周病ですが、実は、様々な疾患と関連があることが最近の研究で分かってきています。
 ◇炎症物質を作成
 有名なところでは、歯周病と糖尿病の関係です。歯周病が糖尿病の悪化の原因になることは、皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。糖尿病とは、体内のインスリンの分泌量が減ったり、作用が低下することで血液中のブドウ糖が増えてしまう病気です。歯周病によって炎症を起こした歯肉では、絶えず炎症性物質が作られます。この炎症性物質がインスリンの作用を低下させてしまうことが分かっています。
 このほか、歯周病が誤嚥性肺炎や、関節リウマチ、早産、動脈硬化などと関連があると考えられています。最近の研究では、ガンとの関連も報告されているとか。
 ◇妊娠中のリスク
 特に妊娠中は注意が必要です。妊娠性歯周炎という病名があり、歯周病にかかりやすくなるからです。これは妊娠中に増えるホルモンが原因と言われています。歯周病になると血液を介して炎症性物質が全身に運ばれていきます。そのため早産のリスクが7倍に高まると言われています。妊娠中は、いつもより注意して歯みがきを行うなど、歯周病に注意することが大切です。
 もし関連のある病気にかかってしまったら、一度、歯周病の診断や治療のために歯科医院にかかることをおすすめします。また、日頃から歯周病のメインテナンスを定期的に行い、口の中を清潔に保つことが他の病気の予防につながります。

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