枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 予防歯科

 「食後30分間は歯磨きしてはいけない!」との報道がテレビ等で伝えられています。これは殆どの人には当てはまりません。食後すぐに歯磨きしましょう。例外として酸蝕症の方は、食後30分以上経ってからの歯磨きがお勧めです。(小児歯科学会)
 酸蝕症とは、酸性の飲食物や胃酸によって歯が溶けてしまうことで侵蝕症とも言います。
 柑橘系果物・黒酢ドリンク・炭酸飲料・スポーツドリンクを頻繁にチビチビ摂取される方や、逆流性食道炎・拒食症・アルコール中毒・摂食障害など嘔吐を伴う方は要注意です。歯の表面が常に「もろい」状態になっています。食後30分は酸性度が高まる為、更に歯が傷つきやすいので唾液の作用で中性に戻るのを待ってから歯磨きを開始しましょう。

 定期健診で来院されている患者さんから歯周病治療後のメインテナンスの間隔を聞かれました。一連の治療によって歯周病は改善しますが、再発の危険性が高いため、メインテナンスは欠かせません。
 間隔は、病状の具合によって異なりますが、3カ月間隔が一般的です。
 治療終了直後は1カ月ごとに来院し、状態に応じて3カ月~6カ月間隔になる場合もあります。
 近年、インプラント周囲炎も増えています。インプラントの周りは天然歯よりも歯周病に感染しやすく、気付きにくいといわれています。
 こまめなメインテナンスをこころがけたいですね。

 むし歯予防は、①むし歯菌のえさとなる糖類の摂取を減らすこと、②歯みがきでむし歯菌を減らすこと、③フッ化物を使用して歯を強くすること-がポイントとなります。
 むし歯のえさになる糖類は、摂取量だけでなく、摂取する回数を減らすことが重要です。また、キャンディーやキャラメルなど、長い時間口腔内に糖が溜まるものは避けましょう。
 予防のためには、しっかりと歯みがきすることが大切です。お家では、フッ化物入りの歯みがき剤でブラッシングを行い、歯科医院でフッ化物を塗布してもらうことも効果があります。フッ化物は歯を強くするだけでなく、再石灰化(溶かされた歯の表面を修復する作用)を促進します。
 健康な歯を守るためには、日々の積み重ねが大切です。

 乳幼児にとって歯の治療は心理的に大きな負担です。むし歯にならないための食・生活習慣を乳幼児からはじめることが大切です。
 むし歯の原因となるむし歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在していません。むし歯菌はどこからやってくるのでしょうか。実は、大人たちが口に入れた食べ物を与えたり、食事中に同じ食器やスプーン・お箸で食べさせることで、むし歯菌を移すのです。

 ◇予防策
 食事中は大人が使った箸やスプーンで食べさすのはやめましょう。
 とはいえ、むし歯があるからといって、必ずしもむし歯になるわけではありません。
 むし歯菌が歯を溶かす酸を作るには糖分が必要です。歯に付着するむし歯菌を取り除き、砂糖を含んだおやつなどを控えることで、むし歯を避けることができます。毎日のブラッシングと食生活の改善がむし歯を抑えるカギです。
 予防処置として乳幼児期からのフッ化物の塗布も有効です。フッ化物はむし歯菌の活動を抑えたり、歯の表面に溶け出したカルシウムを歯に取り込む「再石灰化」を促進するなど、歯を修復・強化を促す働きがあります。お近くの歯科医院にご相談ください。

 ワンタフトブラシは毛束が一つしかない通常の歯ブラシよりヘッド部分が小さい歯ブラシです。通常の歯ブラシではみがき残しがちな部分を集中的に清掃するのに便利です。
 次のような箇所はみがき残しやすくなります。

 ・生え変わりの永久歯や親知らずなど歯ぐきが被っていて生えきっていない歯
 ・ブリッジの入っている所
 ・歯と歯ぐきの境目
 ・歯並びの悪い所
 ・矯正装置の周り
 ・一番奥の歯の裏側
 ・上の前歯の裏側

 通常の歯ブラシと同じように、歯ぐきの状態に応じて毛のかたさを選びます。
 歯周病で歯ぐきが痛む場合や、歯ぐきが下がり、歯の根が露出している場合は「やわらかめ」がオススメです。
 柄の形には「ストレート」タイプと「カーブ」タイプがあります。「カーブ」タイプは、一番奥の歯の裏側に適しています。
 ワンタフトブラシを使っても使い方がまずくては効果は半減です。磨き方のポイントをスタッフにお尋ね下さい。

 プラークは白っぽいクリーム状のもので、糊のような粘着性で歯の表面にくっつきます。特に歯ぐき沿いや歯と歯の間、歯の溝によく溜まります。
 プラークを食べ物のカスだと思っている方も多いと思いますが、実際は細菌の塊です。プラーク1mg中の細菌数は約10億といわれており、むし歯や歯周病の原因となる菌を多分に含んでいます。
 お口の中の健康を守るためにはプラークをしっかりと取り除く必要があります。プラークは歯にべっとりとくっついているので、口をゆすぐだけでは取り除くことはできません。歯ブラシとデンタルフロスなどを使って丁寧に取り除き磨き残しがないように日常のケアをして下さいね。


学校の歯科検診で歯肉炎と診断されたことはありませんか?
歯肉炎は細菌の塊、プラーク(歯垢)が歯ぐきの炎症を引き起こす病気です。歯周病の始まりといわれており、放置すると、歯周炎、歯槽膿漏と重症化していきます。子どもの歯肉炎が重症化することは稀ですが、大人になってから歯周病にならないために意識的に予防することが大切です。
歯肉炎の予防には、ブラッシングでプラークをきちんと取り除くことが効果的です。歯ぐきが腫れているときは少しやわらかめの歯ブラシを使用し、毛先を歯と歯ぐきの境目に当てて、軽く振動させる磨き方をします。また、乳歯と永久歯の交換期は凸凹しているので、うまく歯ブラシがあたらないため、注意が必要です。保護者がお子さんの口の中を見て、磨き残しがないかを確認してあげましょう。いくら一生懸命磨いても「うまく磨けていない」場合があります。歯科医院で相談して、正しいブラッシング法を身につけましょう。


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