◇下の前歯が生える頃
 健康な歯で一生を過ごさせたいと思うのは多くの親の願いです。むし歯予防は、下の前歯が生え始める生後6カ月ごろがはじめ時です。といっても、乳児用歯ブラシはまだ必要はありません。湿らせたガーゼを指に巻いて、優しくぬぐうだけで大丈夫です。乳児期はたっぷりのよだれが自浄作用で歯を守ってくれるので、神経質になることはありません。
 ◇スキンシップ感覚で
 離乳食の後や就寝前に膝の上に仰向けにして、遊びやスキンシップの一つとして取り入れることがポイントです。
 ただし、嫌がるようなら無理に磨こうとせず、口の周りをきれいにするなど慣らすことから始めます。仰向けを嫌がるようなら、後ろから横抱きなど赤ちゃんが好む体勢を試してみます。一番大事なことは、磨いたあとは笑顔でいっぱい褒めることです。
 ガーゼから歯ブラシへの切り替えは、奥歯が生える頃が目安。スポーツドリンクやジュース(果汁100%でも)など砂糖・糖分が多いドリンクはむし歯の原因になります。乳児期には控えましょう。