枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: かみ合わせ

 歯ぎしりから歯を守るには早めの対策が重要ですが、残念ながら歯ぎしりを完全に止める有効な治療法は確立していません。歯ぎしりの治療は、検査と診断の上、患者さんに適した方法ですすめられます。
 ◇スプリント療法
 治療法として最もポピュラーなのは、マウスピース(スプリント)を使う方法です。歯列全体をプラスチック製のマウスピースで覆い、歯や顎関節などを保護します。ただし長期間の使用には注意が必要です。スプリントがすり減ったり、スプリントを外した時の嚙み合わせが変化するおそれがあります。使用方法を守り、治療が長期になる場合は必ず定期検査を受けるように心がけましょう。
 ◇生活習慣の見直しを
 歯ぎしりを引き起こす生活習慣やクセを見直すことも大切です。歯ぎしりは浅い眠りの時に起きやすいので、眠りの質を上げることがその一つです。就寝前の飲酒や寝床でのスマホはほどほどにし、心身ともにリラックスできる環境を整えましょう。
 そうはいっても、生活習慣やクセを治すことは簡単ではありません。そこで用いられるのは、就寝前のイメージトレーニング。「歯ぎしりをしないぞ」と自己暗示をかける方法です。布団に入るときに、ぐっすり眠っている自分の姿をイメージしながら繰り返してみてください。人によって効果は様々ですが、簡単な方法なので試してみるのも一つです。
 ◇多様な原因と治療法
 噛み合わせの異常や薬物、他の神経系の疾患などが歯ぎしりの原因となっている場合もあり、それぞれ治療法は異なります。

 口を閉じたときに無意識に上下の歯が接触していませんか?
 食事中でもないのに常に接触しているなら、上下歯列接触癖(Tooth Contacting Habit:TCH)と呼ばれる癖がついてしまっているかもしれません。
 必要がないにも関わらず上下の歯が触れ合っていると口腔内の筋肉が疲労し、身体のあらゆる箇所に負担がかかります。その結果、顎関節症などの口の中のトラブルだけでなく、頭痛や肩こりなど様々な症状が出てきます。
 TCHを改善するには、咬合による筋肉の収縮を認識することが大切です。その上で、家の中に「歯を離す」「力を抜く」などのメモを張り、メモを見る度に息を吐きながら脱力するなどを習慣づけ、癖を治していきます。
 TCHは、勉強や事務作業、長時間スマホを触るなどの行動や過度のストレスなどが原因だとされています。日本人の5人に1人がTCHだといわれており、自覚が無い方も多くおられます。
 気になる方は一度歯科医師に相談してみましょう。

 歯並びや噛み合わせが悪いと、見ためや発音の問題だけでなく、磨き残しが多くなり歯周病やむし歯になりやすくなります。歯並びは遺伝による影響もありますが、食生活や悪癖による影響も少なくありません。
 ◇よく噛む食事を
 あごの骨が成長している子どもの時期には、特によく噛んで食事をすることが大切です。乳歯には顎の成長を促す働きがあり、顎のラインで顔の形が決まります。顎がしっかり成長しないと、永久歯が生えるスペースが足りなくなり、悪い歯並びの原因になるのです。ハンバーグや麺類など軟らかいもの、噛まなくても食べられる食事が多いと、顎は十分に発達できません。
 ◇悪癖をなくす
 ・指しゃぶり/噛み癖
 過度の指しゃぶりや、5歳を過ぎての指しゃぶりは歯並びに悪影響を及ぼす可能性が高くなります。おしゃぶりやタオルなどを噛む癖も歯並び悪化の原因になります。4歳ごろまでにはやめられるようにしたいですね。
ただし、指しゃぶりや噛み癖には様々な原因があるといわれています。無理やりやめさせようとすると、大きなストレスになることもあるので、子どもに寄り添った対応をしたいものです。
 ・頬づえ
 5~6歳ごろから出やすく、無意識にやってしまいます。癖があることを伝え、意識的に減らせるようになることが大切です。


とてもきれいな歯なのに冷たいものが凍みる。

歯ぐきが下がり歯の付け根も減ってきた。

共通しておられるのは犬歯や小臼歯の角がすり減っていること。
その原因に正常ではない噛む力の強さと方向があります。
これは就寝時のくいしばりや歯ぎしりが大きな原因です。

目覚めていると過剰な力は自然に避けようとします。
しかしnon-REM睡眠の境目では避けようとする制御が効かず、5倍を超える力が出ると計測されています。
これでは埋めてもすぐ減り、最悪歯を割ってしまいます。
このような症例では「硬質樹脂のナイトガード」が効果的です。

肩こりや偏頭痛、背中や腰の痛みにも改善が見られ、噛み合わせが全身に影響を与えている証拠でもあります。
柔らかい樹脂のナイトガードもありますが、顎がしっかり止まらず常にガムを咬んでいるような節電力を生じます。
特別な場合を除き、夜間に使用してはいけません。



 本来、上下の歯が咀嚼するのは、食べ物を咀嚼する時と飲み込む時くらいで、一日の摂食時間は3分程度といわれています。しかし、実際はほとんどの人が噛みしめ・歯ぎしりをしています。一昔前までは「原因不明の無用な悪い癖」とひとくくりにされていましたが、最近の研究では、必ずしも悪癖とは言えないことがわかっています。
 噛みしめ・歯ぎしりは日常のストレスや不安などによって引き起こされると言われており、精神的な緊張状態や不安をやわらげる効果が指摘されています。つまり、ストレスから体を守り、病気を未然に防ぐ作用があるということです。
 だからと言って、放置していいわけではありません。噛みしめ・歯ぎしりを放置すれば歯牙の摩耗や破折を引き起こし、象牙質知覚過敏症の原因となります。とくに、睡眠中の歯の噛み合わせでは、意識して噛む力の6倍もの力が歯に加わり、歯のみならず顎関節にまでダメージを与えることもあります。歯根部が破折すれば即抜歯につながるために警戒が必要です。
 これを防ぐにはセルフコントロールしかありません。精神的・肉体的なストレスをなるべく減らし、過緊張な状態をつくらないように努めましょう。身体に無理をかけず、睡眠時間を十分にとることが重要です。また、唇を閉じ、上下の歯を合わせないようにして顔の筋肉の力を抜くトレーニングも効果的です。
 希望者には、就寝時に歯を守る装置として、マウスピースをお勧めしています。

 歯ぐき沿いがすり減って、冷たいものがしみたり不快症状が出たりすることがあります。通常、不適切な歯みがきの仕方(過度のブラッシングや横みがき等)が原因と考えられますが、”アブフラクション”と呼ばれる「噛み合わせが原因の歯質の欠損」が原因の場合もあります。
アブフラクションは、側方または斜めに歯と歯が強く噛み合うことで歯に屈曲もしくは歪みの力を生じ、歯ぐき沿いのエナメル質や象牙質の硬い組織が少しずつかけることでおこります。
 さらに、欠けた箇所が強いブラッシングや食品などの酸により溶かされたことで、特徴的な”くさび状欠損”が生じ、重症化することも。
 睡眠中の歯ぎしり、特に歯を横や上下に動かしたときに強く接触することも、アブフラクションの大きな要因の
ひとつです。特定の歯に力がかかり過ぎる場合は、睡眠中のマウスピースをお勧めすることもあります。
 アブフラクションを避けるためには、食べるとき以外は、唇を閉じていても上下の歯が接触しないように心掛け、歯ぎしり、噛みしめ、くいしばりに注意をすることが大切です。ストレスは歯ぎしりや食いしばりの原因とも言われていますので、日常のストレス対策も改善策の一つかもしれません。
 もし、歯ぐき沿いを爪で触って引っかかったり、しみて痛むという症状があれば、相談してみて下さい。

 皆さん、”歯ぎしり”はよく耳にしますが、”歯の噛みしめ”についてはいかがでしょうか。仕事中や寝ている時、奥歯をギュッとしていることはありませんか?主な原因は、ストレスや不安といったものですが、最近ではデスクワークやスマホによりうつむく姿勢が噛みしめ癖を作ると言われています。
 噛みしめが続くと、顎の痛み、知覚過敏、歯周病、歯が割れる、といった不具合が起こり、眠ったのに朝から疲れている、首に違和感、肩こり、頭痛なども引き起こします。さらになんと・・・顔も大きくなります。正常な上下の歯と歯の間は、1~2ミリ開いています。これを意識する事、ストレス発散する事、マウスピースを付けて眠る事。これらのことで歯と歯茎をダメージから守りましょう。

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