枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

歯やお口のお悩みはお気軽にご予約 TEL 072-848-1105 ください。

 長年、お付き合いのある患者さんが「むし歯になったようなんです」と久しぶりに来院しました。これまでは良好なお口の状態を維持していたので、首を傾げながら口腔内をチェックしました。すると、1、2、3…合計6本もむし歯になっており、溶けたような歯までありました。
 ここまで悪化するのは何か原因があるはず。患者さんに「普段の生活や食事で変わったことはありませんか」と尋ねると、「健康のためにサプリメントを摂るようになりました」とのこと。知人から勧められ、1年前から食後にクエン酸のタブレットを舐めるようになったと話していました。
 酸性の強い食べ物や飲み物は歯に大敵です。歯の表面のエナメル質を溶かし、むし歯のリスクを高めます。もし摂取するなら、飲食後に必ず水やお茶でお口をすすいでくださいね。

◆リスクが高い部位
  前から数えて8番目の永久歯は、親の手を離れるころに生えてくることから「親知らず」「智歯」と呼ばれています。個人差はありますが、一般的に17~20歳過ぎにかけて生えてきます。なかには斜めや横向きに生える人、歯肉に埋まったまま生えてこない人もいます。「親知らず」はお口の一番奥に生えるため、ブラッシングが不十分になりがちです。プラークがたまると歯肉に腫れや痛みが生じる「智歯周囲炎」を引き起こします。むし歯・歯周病のリスクが高い部位のため、特に注意が必要です。斜めや横向きに生え、隣の歯を圧迫する場合は抜歯が必要になることもあります。
  手入れの方法は、歯ブラシの毛先が「親知らず」に届くように意識して磨くことが大切です。大きく口を開けるのではなく、頬の力を抜き斜め・横からも歯ブラシを当てるようにしましょうブラシ部分が小さい「タフトブラシ」を使えば、「親知らず」の奥側や頬側も効果的に磨くことができます。

 歯ぎしりから歯を守るには早めの対策が重要ですが、残念ながら歯ぎしりを完全に止める有効な治療法は確立していません。歯ぎしりの治療は、検査と診断の上、患者さんに適した方法ですすめられます。
 ◇スプリント療法
 治療法として最もポピュラーなのは、マウスピース(スプリント)を使う方法です。歯列全体をプラスチック製のマウスピースで覆い、歯や顎関節などを保護します。ただし長期間の使用には注意が必要です。スプリントがすり減ったり、スプリントを外した時の嚙み合わせが変化するおそれがあります。使用方法を守り、治療が長期になる場合は必ず定期検査を受けるように心がけましょう。
 ◇生活習慣の見直しを
 歯ぎしりを引き起こす生活習慣やクセを見直すことも大切です。歯ぎしりは浅い眠りの時に起きやすいので、眠りの質を上げることがその一つです。就寝前の飲酒や寝床でのスマホはほどほどにし、心身ともにリラックスできる環境を整えましょう。
 そうはいっても、生活習慣やクセを治すことは簡単ではありません。そこで用いられるのは、就寝前のイメージトレーニング。「歯ぎしりをしないぞ」と自己暗示をかける方法です。布団に入るときに、ぐっすり眠っている自分の姿をイメージしながら繰り返してみてください。人によって効果は様々ですが、簡単な方法なので試してみるのも一つです。
 ◇多様な原因と治療法
 噛み合わせの異常や薬物、他の神経系の疾患などが歯ぎしりの原因となっている場合もあり、それぞれ治療法は異なります。

12月30日(木)~1月3日(月)まで、冬季休暇とさせて頂きます。
1月4日(火)より診療させていただきます。よろしくお願いいたします。

 口を閉じた時、上下の歯の間に2~3ミリの空間がありますか?食事中でもないのに上下の歯が接触している人は、覚醒中に起きるブラキシズムの一種である「TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)」かもしれません。
 無意識に上下の歯を接触させ続ける習慣が身についてしまうと、お口の周りの筋肉が疲労し、身体のあらゆる箇所に負荷がかかります。その結果、口の中のトラブルだけでなく、頭痛や肩こりなど様々な症状が生じることがあります。
 TCHを改善するには、TCHを自覚し、「リラックスして歯を離す」ことを意識付けることが重要です。家の壁やテーブルなどに「歯を離す」「力を抜く」などのメモを張り、自己意識しやすい環境をつくってください。数カ月続けて習慣化し、癖を治していきます。
 TCHの原因ははっきりとわかっていませんが、過度なストレスも原因の一つと言われています。ストレスをため込まず、意識的に発散することが大切です。日本人の5人に1人がTCHとの報告もあるほど一般的な習癖です。上下の歯が接触していないか、いま一度、意識してみてくださいね。

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