枚方市の「宮園歯科日記」

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夏場を迎えると、発生しやすくなる食中毒。原因の大半は細菌性のものです。
よく噛んで食べることが、細菌性の食中毒予防に一役買うことをご存知でしょうか。

胃酸の力
食品に付着した細菌が少量であれば、食べたからといって、必ずしも食中毒にかかるわけではありません。
胃液は強酸性のため、殺菌作用があるからです。
コレラ菌でさえ胃液を1滴落とせばたちまち死滅するとも言われています。
加えて、唾液そのものにも強い殺菌効果があります。
ところが、何らかの理由で十分に殺菌されず、小腸に達すると、菌が増殖し、食中毒を起こすと考えられています。
その原因の一つが、よく噛まずに飲み込んでしまうこと。
噛み砕かずに飲み込まれた食物は胃の中で胃液に十分に触れることができず、細菌が生き残ってしまうのです。
もう一つは、胃の中の酸性度が低くなり殺菌効果が弱まる場合です。
食事の時にお茶や水を多量に飲んだり、胃薬によって胃液の分泌が抑えられていると、細菌が死滅しないと考えられます。
柔らかい食物が好まれるようになり、現代人は咀嚼回数が減っていると言われます。
子どもたちが、給食のパンをちぎってスープにつけて食べたり、牛乳で流し込みながら食べるなど、よく噛まずに流し込む「水洗式咀嚼」も珍しくありません。
むし歯が多いなど噛めない子どもほど流し込みがちに食べるそうです。
歯を大切にし、食事中の水分摂取量を減らしてよく噛むことを心掛けたいですね。





 夏真っ盛り、食欲も少し落ちてきて、素麺や冷麺で食事を済ませていませんか! つるつると流し込む食事は噛む回数が少なくなりがちです。子どもの顎の発育に影響を与え、永久歯の歯並びを悪くする原因になることがあります。
 現代の日本人は、1回の食事で600回ほど噛んでいると言われています。しかし、過去をさかのぼると、弥生時代の人々の噛む回数は約4000回。なんと現代人の6倍も噛んで食事をしていたのです。それは玄米やおこわや乾燥した木の実、干物など、硬くて噛みごたえのある物を食べていたからです。
 時代とともに調理法が発達し、食べ物が軟らかくなって食事時間も短くなりました。最近では、噛まずに「飲むだけで栄養が摂れる」というドリンク剤などもあります。
 よく噛んで食べるということは、顎の発育のみならず、脳の活性化や肥満予防など身体に良い影響がたくさんあります。噛む回数が少ない食事の時は、噛みごたえのあるおかずを一品加えてくださいね。

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