20本以上で平均医療費が月9千円少なく

 健康な歯が多く残っている口腔の健康が保たれる人ほど、総医療費が少なくなるというデータが数多く存在しているのをご存知ですか?
 自分の歯が20本以上残っている70歳以上のお年寄りは、4本以下と比べ、身体の病気で費やす医療費が1カ月、平均約9000円も少ないことが指摘されています(兵庫県国民健康保険団体連合会などの調査)。
 他にも、残っている歯が少ないほど1カ月間の平均医療費(歯科を除く)は高くなることが50歳以上の約3万人を対象とした渡辺誠・東北大大学院教授(加齢歯科学)らの調査で明らかになっています。
 歯の状態が悪い人といい人で比べると、歯の状態が悪い人は「低栄養」になる割合が3倍にもなるという事が分かっています。歯をしっかり治療してかめる状態にしておくという事は、介護予防にとっても重要だと言われています。歯を大切にして豊かな老後を過ごせるようにしてくださいね。