毎日2~3回歯みがきをしていても、むし歯になりやすさ(う蝕リスク)は人によって異なります。むし歯の発生はブラッシングだけでなく、食生活や唾液・歯の質にも左右されるからです。
 基本的な予防法は①ブラッシングでむし歯菌を減らす②砂糖の摂取量を減らす③フッ化物で歯を強くする――の3点ですが、それでもむし歯ができやすい人は要注意。う蝕リスクが高い可能性があります。下記に沿って食生活を改めて見直すと良いでしょう。
 ▽間食の回数を減らし、ダラダラ食いはやめる
 ▽砂糖を多く含むジュースやスポーツドリンク、缶コーヒーなどは控える
 ▽甘いものが食べたくなったらキシリトールなどの代用糖を使用したものにする
 ▽アメやキャラメルといった口の中に長く残るお菓子は避ける
 フッ化物配合の歯磨剤でブラッシングした後は、ゆすぎ過ぎないこともポイントです。スウェーデン式の「イエテボリ法」ではフッ化物を口の中に残しておくため、歯みがき後は10㍉リットルほどの少量の水で1回だけゆすぐことが効果的としています。
 また、歯科医院で高濃度のフッ化物を塗布することや、セルフケアで低濃度のフッ化物を毎日塗布することも有効です。気になる方は一度ご相談ください。