親が仕上げ歯みがきをしようとすると、子どもの激しい抵抗に手を焼いてしまう―。悩みのタネですね。
原因としては、歯ブラシが唇や歯ぐき、口の中の粘膜、とりわけ上唇の内側にある筋に当たったときの痛みを嫌がることが考えられます。親は一生懸命になって磨こうとしますが、子どもは痛い記憶があるので嫌がります。
 これからの季節、寒い冬は温かいお部屋で楽しいひと時をプラスしてから仕上げ歯みがきをしてみてはいかがでしょうか。
まず、水を入れたコップと歯ブラシを用意します。最初は親子の触れ合いを楽しむつもりで、膝に寝かせ、頬や顔をなでたり、指ではぐきに触れたりしてリラックスすることを心掛けます。馴染んできたら上唇の筋を指で押さえながら、前歯を磨きます。ワーと泣くようなら、泣いて口を開けたときに、水で濡らした歯ブラシで奥歯をシュシュと磨きます。時間にすれば1分もかかりません。
痛みのない仕上げ歯みがきは、親子の大切なふれあいの機会でもあります。