1歳を迎えると乳児から幼児と呼び方も変わります。離乳食も完了時期となるころですが、乳歯が全部生えそろっていることはまれ。奥歯が生えそろって、かみ合うまでは噛む力が十分でないため硬いものをすりつぶすことができません。完了期=大人と同じものを食べられるわけではありません。
 この時期に、硬いものを無理に与えてしまうと、噛まないで丸飲み込みをしたり、反対に吐き出したりします。硬いものが嫌いになったり、偏食などにつながることもあります。幼児の食べ方や口の中の様子を見ながら、食材や調理形態を工夫することも大切です。
 離乳完了のタイミングをあせらずに、食べやすい大きさでかみつぶせる硬さにして食べさせましょう。食事のとき口を左右に動かすようになってきたら、つぶしている証拠です。
 歯が完全に生えそろう3歳ごろから適度に噛みごたえのある食品を取り入れ、ゆっくりよく噛んで食べる習慣をつけましょう。よく噛むことで、唾液の分泌を促し、食品を味わうことができます。