乳児がむし歯予防のために行う歯みがきは、大切な生活習慣の一つです。生え始めた乳歯を見て、「さあ、歯みがきをしなくては!」と意気込む、お父さんお母さん。ちょっと待って。
 生えたばかりの歯をいきなり歯ブラシで磨こうとすると、赤ちゃんはとても嫌がる場合が少なくありません。乳児の発達では、4~5か月頃から身の回りの物をなめる・しゃぶる行為が出始め、唇やお口の中がとても敏感な時期です。無理に磨けば、「歯みがきが嫌い」になり逆効果です。
 まずはリラックスした気分でスキンシップから始めましょう。最初はお顔やお口のまわりをあやすように指で触れたり、お口の中を触って慣らします。離乳食前なら、歯の汚れは、指に巻いたガーゼでふき取るだけでも大丈夫です。
 慣れてきたら、子どもの機嫌の良い時に、乳児用ブラシでやさしく磨いてあげます。
 普段から、家族が楽しそうに歯みがきをしている様子を見せることで、歯みがきに対する抵抗も少なくなると言われています。