乳児の歯は、生後6~9か月ごろ下の真ん中の2本が生えはじめ、続いて上の真ん中の2本が生えてきます。乳歯が生え始めたら歯みがきの習慣づけをはじめましょう。
 とはいっても、いきなり歯ブラシを使うと「歯みがき嫌い」になることが多いので、口のまわりや口の中を触られるのに慣れておくことが大切です。
 まず、子どもをあお向けに寝かせ、頭を保護者のひざの上にのせ顔や口のまわりを優しくさわり、互いにリラックスした気分になってから、清潔な指で口の中を触ることから始めます。慣れてくれば、ガーゼや綿棒で歯を拭ってあげましょう。
 最初に生える下の前歯は唾液に触れやすく自浄作用で、むし歯になりにくいところです。歯ブラシでしっかりみがく必要はありません。少しずつ歯ブラシに慣らしていきます。
 しかし、上の前歯は唾液が届きにくく、特に裏側はむし歯になりやすい部分。上の前歯4本が生えそろうころには、歯ブラシでのケアが必要です。特に、就寝前の歯みがきは欠かさずしてあげてください。