食べることは生きること。でもその食べることが生命を危険にさらし、時に生命を奪うのです。食べ物を喉に詰まらせ命を落とす「誤嚥」です。食物や唾液は、食堂を通って胃の中に入らなければなりませんが、これが誤って気管にの中に入ってしまうことを誤嚥といいます。加齢や病気が原因となり、飲み込みの反射が障害されていたり、飲み込む力が弱い状態が、誤嚥を引き起こします。又、死亡には至らないまでも、食事中喉に詰まらせ、危険を感じる場合も多く、結果として恐怖心から食物を飲み込めず食べられなくなる人もいます。口の中に頬張り過ぎ、しっかり咬めていないのに飲み込もうとする、食事中の姿勢が悪く舌が上に上がらない、舌の力が弱く食べ物を上手く運べない等の場合にこのようなことが起こります。お子様からお年寄りまでのすべての世代の方に“一口30回噛み”や“あいうべ体操”そして“食べる時の良い姿勢”は生涯安全で美味しくお食事するための大切な習慣なのです。