枚方市の「宮園歯科日記」

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2018年11月

 本当は怖い「ドライマウス」
 日常生活のなかで口の中が乾燥している、ネバネバする、口臭が気になるなどの症状が続く方はドライマウス(口腔乾燥症)が疑われます。
 ドライマウスは、様々な原因で唾液の分泌が減少、あるいは唾液の質に異常をきたす病気です。ドライマウスの患者は日本全国に800万人いると推測されており、予備軍にいたっては3000万人ともいわれています。
 ◇怖い病気が原因!?
 ドライマウスは、「口の中が乾燥するだけ」と軽く捉えられがちで、受診に繋がりにくい病気です。しかし、ほかの病気の一つの症状として現れているケースも。侮っていると発見が遅れ、重症化を招くことがあります。また、高齢者においては、唾液が減少することで食べ物が飲み込みづらくなり、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性もあります。
 ◇早期の受診が重要
 ドライマウスの原因は、「糖尿病などの全身疾患」「薬の副作用」「シェーグレン症候群(口や目に症状が出る自己免疫疾患)」「口呼吸や喫煙」「唾液腺の病気」「神経障害」「精神的ストレス」などに分類されます。その中でも多いのが薬の副作用です。生活習慣病の併発などによって多数の薬を飲んでいる方は注意が必要です。
 最近では軟らかい食べ物が増え、噛むための筋肉が鍛えられず、唾液の分泌が少なくなり、ドライマウスが低年齢化しているとも言われています。
 ドライマウスは、口腔内だけでなく、様々な病気のサインになっています。口の乾燥が続いたら要注意!早めの受診をお勧めします。

 手動vs電動 歯みがきをめぐる仁義なきたたかい
 一体、どちらが主導権を握るのか――。
 スポーツの実況ではありません。実はこれ、毎日の口腔ケアに欠かせない歯ブラシの話。ドラッグストアでは様ざまな種類の歯ブラシが棚いっぱいに並んでいます。一方、家電量販店では最新式の電動歯ブラシがこちらもズラリ。歯みがきをめぐって手動と電動の争いが続いています。
 現在のシェアは手動が8割、電動が2割と言われており、電動を使う人が少しずつ増えている傾向にあります。
 手動のメリットは何と言っても価格が安いこと。毛先が傷んでも気軽に交換できます。種類も豊富で、自分に合ったサイズや硬さを選べます。その一方で、小刻みに動かさなければうまく磨けません。
 電動は高価で種類が少ない反面、手動と比べて短い時間で磨くことができます。あまり腕を動かす必要がないので楽にブラッシングができます。
 それでは、しっかり磨けるのはどちらでしょうか。歯ブラシの違いによるプラーク(歯垢)の除去率を調べた研究では、手動も電動も除去率は6~7割ほどで両方とも磨き残しがありました。ブラッシング能力に大差はない、というのが実情のようです。
 磨き残しの大きな原因は歯ブラシの毛先がプラークに届いていないことにあります。
 プラークは歯と歯の間、歯と歯肉の境目などに多く潜んでいます。歯の表面を磨くだけでは取り除けません。意識的にプラークがあるところに歯ブラシを当てる必要があります。
 歯ブラシが届かない部分は歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)の出番。しっかり取り除けば、歯垢除去率を9割にまで高めることができます。
 残りの1割のプラークの除去はセルフケアでは困難です。手動・電動にかかわらず、歯科医院で定期的に口腔ケアを受けてくださいね。

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