枚方市の「宮園歯科日記」

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2017年11月


学校の歯科検診で歯肉炎と診断されたことはありませんか?
歯肉炎は細菌の塊、プラーク(歯垢)が歯ぐきの炎症を引き起こす病気です。歯周病の始まりといわれており、放置すると、歯周炎、歯槽膿漏と重症化していきます。子どもの歯肉炎が重症化することは稀ですが、大人になってから歯周病にならないために意識的に予防することが大切です。
歯肉炎の予防には、ブラッシングでプラークをきちんと取り除くことが効果的です。歯ぐきが腫れているときは少しやわらかめの歯ブラシを使用し、毛先を歯と歯ぐきの境目に当てて、軽く振動させる磨き方をします。また、乳歯と永久歯の交換期は凸凹しているので、うまく歯ブラシがあたらないため、注意が必要です。保護者がお子さんの口の中を見て、磨き残しがないかを確認してあげましょう。いくら一生懸命磨いても「うまく磨けていない」場合があります。歯科医院で相談して、正しいブラッシング法を身につけましょう。



糖尿病患者のうち、歯周病が原因である比率はデータとしてはありませんが、歯周病が国内に8000万人で、糖尿病が予備軍いれて2200万人ですから、糖尿病患者はほぼ歯周病を持っていると考えられています。

歯周ポケットに入り込んで繁殖した細菌が出す炎症性ホルモンが、歯肉から血管に入り込み、血糖値を下げるインスリンの働きを弱めることがわかっています。
体はなんとかして、より多くのインスリンを作ろうとしますが、これが続くと、インスリンを作る細胞が疲弊し、糖尿病を発症します。

もう1つ、唾液が少なくなることによる味覚障害も糖尿病を悪化させます。
歯周病がひどくて味がわからなくなって偏食になる人は山ほどいます。
ハンバーガーとかフライドチキンとか濃い味にながれ血糖値が上がります。

歯周病が糖尿病の原因になることは医学的に合意を見ているのですが、「現場の連携はほとんどできていない」のが現状です。

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