枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

歯やお口のお悩みはお気軽にご予約 TEL 072-848-1105 ください。

2015年07月

むし歯予防に使われるフッ化物。家庭用の歯磨剤にも多くの商品に添加されています。歯科医院では定期健診や歯のケアの際に歯面に塗布します。歯科医院で使われるフッ化物と家庭用のフッ化物に違いはあるのでしょうか?
歯科医院と家庭用の違いは濃度にあります。市販の歯磨剤に含まれるフッ化物濃度は、1%までと法律で上限が定められています。一方で、歯科医院で塗布するフッ化物は歯科医院や歯科衛生士の管理のもとで塗布するため、濃度の高いものを使用することができます。
濃度が違えばむし歯予防に対する効果も違います。
フッ化物のむし歯予防効果をおさらいすると、
①再石灰化促進:むし歯原因菌の出す酸の作用で歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進します。
②歯質強化:歯の表面のエナメル質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。
③細菌の酸産生抑制:歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)中のむし歯原因菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
 特に、濃度の高いフッ化物は、歯質強化に有効とされています。
定期的に歯科医院でフッ化物の塗布をすることで強い歯を作ることができます。毎日のブラッシングに加え、家庭ではフッ化物配合の歯磨剤を使ってむし歯になりにくいお口の中の状態を保つことが大切ですね。

お口の中には、たくさんの細菌が住んでいます。咳や物を飲み込む機能が低下すると、食べ物やお口の中の細菌が気管に入り込み肺炎を起こしてしまいます。これを誤嚥性肺炎と言います。若い人では防御反応が働くので問題にはなりませんが高齢者では死に直結する重篤な病気です。また高齢者の死因の第3位が肺炎であり、90歳以上だと第1位となります。そのほとんどが誤嚥性肺炎です。予防するのに一番大事なのが、お口の中を清潔にすることです。当院では老人ホームにおいて誤嚥性肺炎の予防として専門的口腔ケア、飲み込みの機能を回復させる摂食嚥下リハビリテーションを行っています。周りの方や、ご家族の方で気になる方はご相談下さい。

↑このページのトップヘ