枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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2014年01月

 患者のAさんが「歯が痛い」と再び診療所を訪れました。以前、「冷たい水がしみる」「甘い物を噛むと痛い」と来院した時には、重度のむし歯で歯の神経が炎症を起こしており、神経を取る治療をしました。しかし、治療が終わる前に通院が途絶えてしまいました。
 歯の神経を取ると痛みはいったん治りますが、治療途中で放っておくと2度目の痛みに襲われることがあります。Aさんは、歯の周りの骨の神経が炎症を起こし、歯茎が腫れていました。
 症状が進行すると、治療の回数が増え、治りにくくなってしまい、歯を抜かなければならないこともあります。痛みが治まったら”治療終了”ではありません。最初の痛みの時に、きちんと最後まで治しておくことが大切ですね。

 歯ブラシの毛先が届かない歯間や歯と歯の接地面は汚れがたまりやすい所。こうした部分の掃除にはデンタルフロス(糸ようじ)を使った掃除(=「フロッシング」)が効果的です。みなさんはどのようなデンタルフロスを使ってますか?
 デンタルフロスには『ワックス付き』と『ワックス無し』があります。前者は滑りがよく歯間が狭い場合に適してます。後者は清掃面積が広いので、プラーク(歯垢)除去効果が高まります。
 一般的なフロッシングでは両手の指にフロスを巻きつけて、指を口の中に入れて行います。この方法は、指の太い人や子ども、指の力が弱い高齢者ではうまくできない場合もあります。中には、隙間の少ない歯間にまで歯間ブラシを無理やり押し込み、歯ぐきを傷つけてしまう人もいます。そういった方には、「柄のついたホルダー型のデンタルフロス」がお勧めです。
 柄がついているので利き手一本で扱うことができ、奥歯にも簡単に使用することができます。歯ブラシと同じように水で洗って乾かせば、糸がたるむまで繰り返し使うこともできます。 
 フロッシングは慣れるまで通しにくいのですが、使っているうちにスムーズに通せるようになります。自分にあったデンタルフロスを見つけて、毎日フロッシングをしてお口の中をきれいに保つようにしてください。

 アレルギーで有名なのは、卵や乳製品などの食物が原因で起こる食物アレルギーや風邪薬などが原因の薬疹などですが、金属もアレルギーの原因になることがあります。
 金属アレルギーはアクセサリー類が原因でかぶれることなどが多いのですが、むし歯の治療で行われる修復物が原因になることもあります。 
 金属アレルギーは皮膚に触れたり体内に入ったりした金属がイオン化し、人体のタンパク質と結合して引き起こされます。
 このタンパク質との結合体は体内には存在しないものなので、異物(アレルゲン)としてアレルギー反応が現れます。しかし、このアレルギーは誰にでも起こるものではなく、一生涯症状がでない人もいれば、何年も全く症状がなかった人が急に発症することもありいます。いま症状がでてないからといってこれからも絶対に出ないという保証はありません。
 金属アレルギーになりやすい代表的な金属にはニッケル、コバルト、クロム、水銀などがあります。歯科で使う金属の修復物はほとんどこうした金属の合金です。
 唾液の存在する口の中は、金属がイオン化しやすい環境です。また、口の中にいる細菌が金属イオンとタンパク質とを結合させやすくします。
 アレルギーを防ぐには、口の中を清潔に保ち細菌の働きを抑えることで、金属イオンがタンパク質と結合しにくくさせることが重要です。いまは何も症状がでてない人が将来的にアレルギーを発症する可能性を低くすることができます。

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