枚方市の「宮園歯科日記」

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カテゴリ: 食育

 幼児食とは、幼児が母乳やミルクを卒業し、成長に合わせて食べ物だけで栄養をとる食事のことをいいます。幼児食は、歯の生え方、特に奥歯(第一乳臼歯)の生え方を見ながら進めていきます。
 第一乳臼歯は、1歳4カ月頃から生え始め、上下のかみ合わせが完成するのは1歳8カ月頃だといわれています。
 第一乳臼歯が生えるまでは、歯茎や前歯で食べ物を噛んでいるに過ぎません。この時期に噛みつぶせない固い食べ物を与えると適切な時期に、適切な咀嚼機能を得ることが出来なくなる可能性があります。その上、噛まない、丸のみする、固いものを嫌う、偏食に育つなど悪習慣に繋がることもあります。特に丸のみで食べる習慣がつくと過食や肥満の原因になるともいわれています。
 幼児期は子どもの咀嚼機能と食習慣を育てる大切な時期です。いろいろな種類の食品を工夫して調理し、豊かな味覚を育みましょう。また、家族で楽しくゆったりと食事することで、よく噛んで楽しく食べる子に育ちます。これが食育の第一歩です。

 昔、舌の味覚分布図というのを学校で習いました。
 「甘味」は舌の先端で、「塩味」、「酸味」は舌の側面で、「苦味」は舌の付け根部分でといったように。ところが1990年代に入ってこの説が間違いであったことが証明されました。どうも舌全体で同じように味を感知しているというのです。
 ◇誤解のもと
 つまり「通説として舌の異なる領域で異なる味を感じるといわれているが、味覚特性は舌の全ての領域で同じであり、場所による味覚の偏在はない」ということです。
 誤解のもととなったのは、1901年にドイツ人医師・ヘーニック博士が発表した「味覚分布図」が一般に広まったと考えられています。その後訂正されたのですが、このことは意外と知られていないようです。
 ちなみに「辛味」は痛み刺激で、味覚とは異なります。例えば、唐辛子を食べると辛味成分のカプサイシンが舌や口腔粘膜の痛覚神経を刺激し、「辛味」として感じます。
 ◇基本味と区別
 この痛覚神経は舌や口腔粘膜に限らず全身に分布しており、皮膚や粘膜に唐辛子をこすりつけると赤くなったり発熱したりすることがあるようです。味覚とは別物であるために5基本味(甘味・塩味・苦味・酸味・旨味)とは区別されています。
 「激辛」食品は、冗談ではなく本当にやけどをきたす可能性がありますので注意が必要です。辛い物を食べた時に「口から火を吐く」とのたとえは、あながち大げさな表現ではなかったのですね。

 夏真っ盛り、食欲も少し落ちてきて、素麺や冷麺で食事を済ませていませんか! つるつると流し込む食事は噛む回数が少なくなりがちです。子どもの顎の発育に影響を与え、永久歯の歯並びを悪くする原因になることがあります。
 現代の日本人は、1回の食事で600回ほど噛んでいると言われています。しかし、過去をさかのぼると、弥生時代の人々の噛む回数は約4000回。なんと現代人の6倍も噛んで食事をしていたのです。それは玄米やおこわや乾燥した木の実、干物など、硬くて噛みごたえのある物を食べていたからです。
 時代とともに調理法が発達し、食べ物が軟らかくなって食事時間も短くなりました。最近では、噛まずに「飲むだけで栄養が摂れる」というドリンク剤などもあります。
 よく噛んで食べるということは、顎の発育のみならず、脳の活性化や肥満予防など身体に良い影響がたくさんあります。噛む回数が少ない食事の時は、噛みごたえのあるおかずを一品加えてくださいね。

 むし歯にならない食生活について患者さんにアドバイスしています。一番良くないのはダラダラ食べ。甘いお菓子やアメなど、ついつい手が伸びてしまいます。砂糖が入ったドリンク類も要注意です。
 子どもたちに人気の炭酸飲料は一本(350ml)にスティックシュガー約8本分(24㌘)が入っています。缶コーヒーは微糖でも約6本分(18㌘)にも。いつもお口の中に甘いものがあると、唾液の再石灰化作用も進まず、むし歯になりやすい環境に。
 乳酸飲料や野菜・果物ジュースは体に良いからと常用していませんか。砂糖が添加されていないか注意が必要です。
 ダラダラ食べ・飲みは、むし歯だけでなく、生活習慣病のリスクも高めます。飲食のタイミングはメリハリが大切ですね。

 いつまでも美味しく食事する為にはどうすればよいのでしょうか。血圧を正常範囲に保つ、糖尿病にならないように日頃から食生活に気をつける、運動を行うなどはTVなどでよく聞く話です。では、口の中ではどのような事に注意すれば良いのでしょうか。
 生まれてから成人を迎えるまでにムシ歯になる方が多いと思います。これらは食生活の乱れ、不適切なブラッシングから起こりやすいです。乳酸飲料は腸によくても歯にはよくないです。炭酸飲料は言わずもがなです。しかし、これらも摂り方を工夫することで、歯にあまり影響を及ぼさなくなります。口の中のPHはほぼ中性です。飲み喰いすると、酸性に傾きます。その後は、数時間かけて中性近くに戻り、1日3食と1回の間食の生活なら口の中の中性は保たれます。それ以上の摂取頻度になるとムシ歯になりやすくなります。
 歯が沢山残れば長寿に差がでるという報告もあります。食生活を見直して健康に。

かぜの季節です。重症の場合には発汗やおう吐で水分と電解質(ナトリウム、カリウムなどの金属イオン)が必要以上に失われることも。そんな時、電解質補給にイオン飲料は役に立ちます。
 ところが、健康な乳幼児にイオン飲料を与えると体内の電解質が濃くなり過ぎるため、体はそれを薄めようとして水分を欲します(喉が渇きます)。結果、絶えず飲みたくなるという悪循環に。
 もう一つの問題は、イオン飲料は糖分濃度が高いため、高血糖状態となって空腹を感じられず、食生活が乱れます。また、イオン飲料のpHは3.6~4.6と低いため、歯のエナメル質を溶かす作用が高く、むし歯のリスクを高めます。
 特に寝る前や夜中に起きた時に飲ませる習慣はイオン飲料が口腔内に残留するため、問題です。
 脱水が改善したら、水分はお茶、お水(白湯)に戻しましょう。イオン飲料を飲む習慣はむし歯になる原因のみならず、肥満や、食欲不振など子どもの発育に影響を及ぼす恐れがあります。
 砂糖の多いジュースより体に良さそうなイメージがありますが、思わぬ落とし穴に気を付けてくださいね。

1歳を迎えると乳児から幼児と呼び方も変わります。離乳食も完了時期となるころですが、乳歯が全部生えそろっていることはまれ。奥歯が生えそろって、かみ合うまでは噛む力が十分でないため硬いものをすりつぶすことができません。完了期=大人と同じものを食べられるわけではありません。
 この時期に、硬いものを無理に与えてしまうと、噛まないで丸飲み込みをしたり、反対に吐き出したりします。硬いものが嫌いになったり、偏食などにつながることもあります。幼児の食べ方や口の中の様子を見ながら、食材や調理形態を工夫することも大切です。
 離乳完了のタイミングをあせらずに、食べやすい大きさでかみつぶせる硬さにして食べさせましょう。食事のとき口を左右に動かすようになってきたら、つぶしている証拠です。
 歯が完全に生えそろう3歳ごろから適度に噛みごたえのある食品を取り入れ、ゆっくりよく噛んで食べる習慣をつけましょう。よく噛むことで、唾液の分泌を促し、食品を味わうことができます。

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