人の歯は、永久歯のうち12本がとがった前歯、20本が平らな奥歯です。イヌやネコなどの肉食動物は、奥歯までとがった歯が並んでいて、肉をかみ切って飲み込むという食べ方をします。ウシ・ウマなどの草食動物は、とがったキバを持つ種類もいますが、多くは平らな歯で食べ物をすりつぶしやすいようにできています。
 歯の形状に適った割合で肉や野菜をバランスよく食べるのが健康に良いといわれます。社会の発展とともに人間の食生活は大きく変化し、加工した穀物や砂糖などの食物が増えるにつれて、むし歯や歯周病に悩まされるようになったといわれます。動物園の動物やペットは野生動物にはないむし歯や歯周病になるそうです。ブラッシングなどの歯のケアは、豊かな食生活の代償なのでしょうね。