枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 虫歯

 歯の表面が少し溶けて、むし歯が始まりかけている状態を「CO(要観察歯)」といいます。自覚症状はなく、歯が部分的に白っぽくなったり、歯の溝に茶色い着色が見られるのが特徴です。こうした初期のむし歯なら、手入れがよければ進行を抑えることができ、唾液の力によって修復されることがわかってきました。
初期のむし歯を進行させるかどうかは、お口の中を清潔に保つ、毎日の努力にかかっています。
 歯は一度削ってしまうと、元に戻ることはない宝物。今ならまだ間に合います。
 歯科医院では定期健診やブラッシング指導、フッ化物塗布、食事指導など行っています。相談ください。

 キシリトールは、みなさんも聞いたことがあると思いますが、糖アルコールの一つで、白樺(しらかば)やトウモロコシの芯を加工して作られ『むし歯を作らない甘味料』として様ざまなものに使われています。
 みなさんは一番にガムをイメージすると思います。キシリトールは砂糖をはじめとする糖分とは異なり、むし歯菌の栄養源にはなりません。
 砂糖の場合、むし歯の原因菌の一種『ミュータンス菌』が、糖を分解し酸をつくり、その酸が歯のエナメル質を溶かし、むし歯ができます。
 しかし、キシリトールの場合は、むし歯の原因菌となる酸をつくりません。キシリトールを長期にわたり摂取することで、ミュータンス菌の繁殖が弱まって砂糖からも酸が作られなくなり、むし歯になりにくくなります。
 しかし、むし歯になりにくくなるとはいえ、キシリトールを摂取していればむし歯にならないというわけではありません。また、キシリトールは体にとって害はありませんが、摂取しすぎると下痢を起こす場合があることが分かっているので、摂取のしすぎには注意しましょう。

 近年虫歯のひどい子が昔に比べ少なくなってきました。それは、歯に対する関心が高まり、シーラントやフッ素塗布をして、虫歯になるのを防いでいるからだと思います。
 実は、ご家庭でも簡単に虫歯予防ができるんです。『イエテボリ法』といって、フッ素の効果をとり入れた歯磨きの方法です。
 まず時間をかけて磨き残しのないように歯を磨き、水でしっかりとゆすぎます。汚れを落とした後に、フッ素ジェルを歯ブラシにたっぷり付けて、歯の隅々まで行き渡るように磨き、水で濯がないで口にたまった歯磨き剤だけ出します。その後30分ぐらいは飲食をしないようにして下さい。
 やり方さえ覚えれば、すぐに実践できる方法なので一度お試し下さい。

 補綴物(詰めもの、被せもの)を装着した後に、”しみる””違和感がある”と、よくお聞きします。
 ”しみる”原因は、歯髄(歯の神経)が刺激されるためです。特に温かいものや冷たいものを飲食すると、熱を伝えやすい金属製のインレーやクラウンはよく”しみる”のです。
 重度のむし歯で歯髄に近いところまで、削った歯ほど刺激に敏感になります。
 ところが、人間の体はよくできたもので、”しみる”症状も徐々に和らいでいきます。歯が、歯髄を守ろうとして新しい象牙質(第二象牙質)を形成し、刺激を緩和するためです。
 ”しみる”のがおさまる期間は、個人差がありますが、インレーやクラウン装着後、2~3か月で自然に解消します。
 ”違和感”の原因は自然の歯に人工物を装着することで、接触圧や異物感が生じるためです。補綴物はセメントで接着されますが、歯との間に隙間ができたり、歯が浮いたりしないように、歯と補綴物にはある程度の圧が必要になります。隙間があると、食べカスや歯垢などが入り込み、むし歯を再発させたり、歯周病の原因にもなります。
 しばらく使っていると通常は気にならなくなります。それでも、しみや違和感、痛みが解消されない場合には別の原因も考えられますので、かかりつけ医に相談してみて下さい。

 患者のAさんが「歯が痛い」と再び診療所を訪れました。以前、「冷たい水がしみる」「甘い物を噛むと痛い」と来院した時には、重度のむし歯で歯の神経が炎症を起こしており、神経を取る治療をしました。しかし、治療が終わる前に通院が途絶えてしまいました。
 歯の神経を取ると痛みはいったん治りますが、治療途中で放っておくと2度目の痛みに襲われることがあります。Aさんは、歯の周りの骨の神経が炎症を起こし、歯茎が腫れていました。
 症状が進行すると、治療の回数が増え、治りにくくなってしまい、歯を抜かなければならないこともあります。痛みが治まったら”治療終了”ではありません。最初の痛みの時に、きちんと最後まで治しておくことが大切ですね。

 どうせ生え変わるから・・・と、乳歯のむし歯を放置していませんか?
 治療せずにそのままにしていると、口の中でむし歯菌が増えて、永久歯のむし歯の引き金に---なんてことも。それだけではありません。むし歯が悪化して早い時期に乳歯が抜けてしまうと、永久歯が正しい位置に生えず、歯並びが悪くなってしまいます。
 歯は生えてから口の中で3年かけて硬くなります。生えたての歯は表面のエナメル質が十分に強化されておらず、大人の歯よりもデリケートです。乳歯のむし歯は進行が早いため、早期発見・早期治療が大切です。
 乳歯には、永久歯の「案内役」のほかに、①食べ物をしっかり噛んで消化を助ける②顎の発達を促し、顔の形を整える③言葉を正しく発音する---などの役割があります。子どもの成長と密接に関係していますので、注意してみてあげてください。
 むし歯の発見が遅れ、神経まで進行してしまうと治療に時間がかかりますので、定期健診を受けてお口の健康状態を忘れずにチェックしてくださいね。

歯石はむし歯や歯周病の原因となる細菌の塊である歯垢(プラーク)が、唾液に含まれるカルシウムなどによって石灰化したものです。
 健康な歯は、エナメル質で覆われてつるつるしているので、歯ブラシで簡単に歯垢を取り除けます。一方、歯石の表面はざらざらしているので、歯垢が付着しやすく、みがき残した歯垢は歯石となって積み重なります。歯垢に含まれる歯周病菌は酸素を嫌う性質があるので、歯ぐきの歯の隙間(歯周ポケット)に入り込み、歯石化します。歯石で大きくなった隙間の中では、歯周病菌などが歯ぐきに炎症を起こしたり、歯を支える骨(歯槽骨)を破壊するといった悪さをします。
 歯垢をしっかりとって定期的に歯石を除去して、歯ぐきの健康を保つことが大切です。

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