近年、歯科を受診するスタイルが変わってきました。昔は、歯にむし歯などのトラブルが起こったときに受診して、歯を修復・治療すれば、その後は何年も通院することがない患者さんも少なくありませんでした。
 人が歯を失う原因の9割が、歯科の2大疾患の「むし歯」と「歯周病」です。この2大疾患から歯を守るために、歯科診療所へ定期的に通い予防的処置をすることが重要になりました。
 歯科医院で予防的処置の中心的役割を担うのが国家資格である歯科衛生士です。現在、歯科衛生士として働いている人数は、約12万5千人。この25年で3倍近く増えましたが、まだ需要に追い付いていないといわれています。
  歯科衛生士の業務は大きく分けて3つあります。①歯石・プラーク除去など「口腔清掃」、②歯科診療の補助、③セルフケアや食生活をアドバイスする歯科保健指導――です。
 口腔の健康が全身の健康に影響を及ぼすことが知られるようになりました。生涯自分の歯でしっかり食べられることが重要です。歯科衛生士の出番です。