個人差はありますが、子どもの歯は6~12歳頃にかけて永久歯に生え変わります。生え始めたばかりの歯は、①やわらかく酸に溶けやすい②表面がざらざらで汚れが付きやすい――ため、むし歯になりやすい状態です。注意して口腔ケアをしてください。
 ◇むし歯ができやすい場所
 特に、奥歯の噛み合わせ部分の溝や奥歯と奥歯の間はむし歯ができやすい場所です。また、奥歯の頬側面の溝も要注意。磨きやすい部分ですが、生え始めは歯肉に覆われており、側面の溝の部分にプラークがたまりやすくなっています。
 ◇6割が下顎の第1大臼歯
 政府の調査では、小学6年生のむし歯の6割は下顎の第1大臼歯に発生しています。第1大臼歯は6歳頃に生え始めます。口の中をのぞいて白い歯が見えてきたら、丁寧に仕上げ磨きをしてくださいね。歯科医院でフッ化物塗布をしてもらうことも虫歯予防に効果的です。
 大人になっても歯を失わないために、生え変わり時期からしっかりと口腔ケアをすることが大切です。