口を閉じたときに無意識に上下の歯が接触していませんか?
 食事中でもないのに常に接触しているなら、上下歯列接触癖(Tooth Contacting Habit:TCH)と呼ばれる癖がついてしまっているかもしれません。
 必要がないにも関わらず上下の歯が触れ合っていると口腔内の筋肉が疲労し、身体のあらゆる箇所に負担がかかります。その結果、顎関節症などの口の中のトラブルだけでなく、頭痛や肩こりなど様々な症状が出てきます。
 TCHを改善するには、咬合による筋肉の収縮を認識することが大切です。その上で、家の中に「歯を離す」「力を抜く」などのメモを張り、メモを見る度に息を吐きながら脱力するなどを習慣づけ、癖を治していきます。
 TCHは、勉強や事務作業、長時間スマホを触るなどの行動や過度のストレスなどが原因だとされています。日本人の5人に1人がTCHだといわれており、自覚が無い方も多くおられます。
 気になる方は一度歯科医師に相談してみましょう。