枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 小児歯科

 小さいお子さんは膝の上に寝っ転がって仕上げみがきをしていただくのが理想的なのですが……。歯みがき、続いていますか?
 仕上げみがきのポイントは力を入れすぎないこと。歯ブラシの毛先が広がっていたら、力の入れすぎが原因かもしれません。鉛筆を持つように人差し指と親指で軽く握りましょう。
 子どもの歯のエナメル質は、大人より薄くてやわらかくなっています。ゴシゴシと力を入れてみがくと傷つけてしまいますので注意してください。3、4歳ぐらいになると自分でもみがきたがる時期。力加減を教えてあげましょう。
 みがき残しが多い部分は奥歯のかみ合わせの溝や、歯と歯肉の境目、歯と歯の間です。歯と歯肉の境目は、歯ブラシを45度くらいに傾けてやさしく小刻みにみがいてください。歯と歯の間はデンタルフロス(糸ようじ)で清掃してくださいね。
 お子さんの歯みがき・仕上げみがきは小さい頃からの習慣化が大切です。家族みんなで環境をつくっていきましょう。

 乳幼児にとって歯の治療は心理的に大きな負担です。むし歯にならないための食・生活習慣を乳幼児からはじめることが大切です。
 むし歯の原因となるむし歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在していません。むし歯菌はどこからやってくるのでしょうか。実は、大人たちが口に入れた食べ物を与えたり、食事中に同じ食器やスプーン・お箸で食べさせることで、むし歯菌を移すのです。

 ◇予防策
 食事中は大人が使った箸やスプーンで食べさすのはやめましょう。
 とはいえ、むし歯があるからといって、必ずしもむし歯になるわけではありません。
 むし歯菌が歯を溶かす酸を作るには糖分が必要です。歯に付着するむし歯菌を取り除き、砂糖を含んだおやつなどを控えることで、むし歯を避けることができます。毎日のブラッシングと食生活の改善がむし歯を抑えるカギです。
 予防処置として乳幼児期からのフッ化物の塗布も有効です。フッ化物はむし歯菌の活動を抑えたり、歯の表面に溶け出したカルシウムを歯に取り込む「再石灰化」を促進するなど、歯を修復・強化を促す働きがあります。お近くの歯科医院にご相談ください。


学校の歯科検診で歯肉炎と診断されたことはありませんか?
歯肉炎は細菌の塊、プラーク(歯垢)が歯ぐきの炎症を引き起こす病気です。歯周病の始まりといわれており、放置すると、歯周炎、歯槽膿漏と重症化していきます。子どもの歯肉炎が重症化することは稀ですが、大人になってから歯周病にならないために意識的に予防することが大切です。
歯肉炎の予防には、ブラッシングでプラークをきちんと取り除くことが効果的です。歯ぐきが腫れているときは少しやわらかめの歯ブラシを使用し、毛先を歯と歯ぐきの境目に当てて、軽く振動させる磨き方をします。また、乳歯と永久歯の交換期は凸凹しているので、うまく歯ブラシがあたらないため、注意が必要です。保護者がお子さんの口の中を見て、磨き残しがないかを確認してあげましょう。いくら一生懸命磨いても「うまく磨けていない」場合があります。歯科医院で相談して、正しいブラッシング法を身につけましょう。



暑かった夏、水分補給に「お水、麦茶を飲んでいました」と答えが返ってくると、うれしいのですが、清涼飲料水やスポーツドリンクをたくさん飲んで過ごしていたら要注意です。

子どもの歯を観察して、歯と歯肉の境目が白く濁っていたり、歯の先端部分が薄くなっていたら黄色信号。
それは「歯」が溶かされ始めているサインです。
このまま甘味飲料を飲み続ける習慣が続くと本格的なむし歯に進行していきます。

そこで、まず、水分補給を「お水」「お茶」に変えましょう。
うがいができる子どもはフッ化物とキシリトール配合の歯磨き剤で歯を磨きましょう。
歯磨きを嫌がる場合は、お話をしたり、歌を歌ったりしながら、楽しい雰囲気の中で磨くと良いですよ。

歯ブラシに力を入れすぎず、軽いタッチで手早く磨くように心掛けてください。
慣れてきたら、隅々まで丁寧に磨けるようになると思います。
歯磨きでストレスを抱えないようにしましょうね。



 子どもは6歳前後から永久歯に生え変わり始めます。まず、下の前歯がグラグラしてきて、食べたりするときに気持ち悪がったり、痛がったり、少し出血したりしてその状態が長く続きます。
 この時、無理に力を入れて引っ張ると、歯ぐきが裂けたり、歯の根っこが折れたりすることがあるので気を付けましょう。最初はグラグラしていますが、やがて舌や指で揺らしていくとブラブラ状態になってきます。そうなれば無理のない程度に指で引っ張っても大丈夫です。
 乳歯が永久歯に生え変わる時期は男女差や個人差がありますが、目安として知っておくとよいでしょう。前歯は6~8歳、犬歯は9~12歳、臼歯は10~12歳頃に生え変わります。
 ただ、①上記時期よりも早くぐらついている②グラグラして食事の時に苦痛を訴える③乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてきた場合は、歯科医院の受診をお勧めします。
 生えてきた永久歯はやわらかく、むし歯になりやすいため、フッ化物を塗布しましょう。

 子どもたちが大好きなおやつ。甘いお菓子はむし歯の原因になるので心配です。歯に良いおやつはあるのでしょうか。
 おやつには栄養を補う、顎の発達を促す、楽しい時間を過ごすといった様々な役割があります。歯によいおやつの条件は、口の中を酸性にしないこと。なぜなら、酸には歯の表面のミネラルを溶かす働き(脱灰作用)があるからです。酸性度の強い食品(レモン、みかん、酢、コーラ、スポーツドリンクなど)は過度に摂取し続けると歯を傷める「酸蝕歯」を生じさせる危険があります。酸性度の弱い食品には、ナッツ類やチーズ、ご飯や牛乳などがあります。
 実は、むし歯の原因と言われる砂糖の酸性度は高くありません。むし歯になるのは、砂糖を栄養源とするむし歯菌が酸を作ることが原因。でも、安心してください。唾液の働きで中和、修復されるので、そういった食品を食べても適量であれば、すぐにむし歯になるわけではありません。
 問題はダラダラと食べ続けることや歯みがきしないことです。顎の発達には、じゃこやするめ、リンゴなど歯ごたえのある食べ物が最適です。

 夏真っ盛り、食欲も少し落ちてきて、素麺や冷麺で食事を済ませていませんか! つるつると流し込む食事は噛む回数が少なくなりがちです。子どもの顎の発育に影響を与え、永久歯の歯並びを悪くする原因になることがあります。
 現代の日本人は、1回の食事で600回ほど噛んでいると言われています。しかし、過去をさかのぼると、弥生時代の人々の噛む回数は約4000回。なんと現代人の6倍も噛んで食事をしていたのです。それは玄米やおこわや乾燥した木の実、干物など、硬くて噛みごたえのある物を食べていたからです。
 時代とともに調理法が発達し、食べ物が軟らかくなって食事時間も短くなりました。最近では、噛まずに「飲むだけで栄養が摂れる」というドリンク剤などもあります。
 よく噛んで食べるということは、顎の発育のみならず、脳の活性化や肥満予防など身体に良い影響がたくさんあります。噛む回数が少ない食事の時は、噛みごたえのあるおかずを一品加えてくださいね。

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