枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 全身疾患との関連

 食事中に食べ物を喉に詰まらせたり、むせたりしたことはありませんか。一時的な症状であればさほど心配することはありませんが、頻繁に起こっているのであれば嚥下障害かもしれません。
 ◇窒息・肺炎のリスクにも
 嚥下障害とは病気や老化などによって飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になる障害で、悪化すると栄養不足になったり、窒息や誤嚥性肺炎を起こすことがあります。高齢者に多い障害だと思われがちですが、嚥下機能は50歳前後から低下するため、中高年では誰にでも起こりえます。
 嚥下障害は、軽度であれば自宅でできるトレーニングで症状を予防、改善することが可能です。しかし、症状が進んでいる場合は、専門的な治療やリハビリテーションを行っている医療機関に相談しましょう。
 ◇呼吸のトレーニング
 腹式呼吸を心がけましょう。呼吸機能を高めることで、気管に食べ物が入った際に排出しやすくなります。食事前に腹式呼吸を行い、落ち着いて食べるようにしましょう。
 ◇喉のトレーニング
 パ行、ラ行、タ行、カ行、マ行を繰り返し発音しましょう。これらの音は食べ物を飲み込む時と同じ器官を使うので、発音することで器官を鍛えることができます。
 ◇首、口・舌のトレーニング
 肩の力を抜いて、首をゆっくり前後、左右に動かし、首の筋を伸ばします。頬を膨らませたり、凹ませたり、舌を思いっきり前に出したり、引っ込めたりします。

 口の中のがんの約6割は舌にできますが、歯肉、頬の粘膜などにも発生します。喫煙や飲酒習慣、口腔衛生状態が悪い人はリスクが高まります。中高年の方は月1回のセルフチェックをお勧めします。
 セルフチェックでは唇や頬の内側、歯肉、舌全体を指で触れながら鏡で確認します。その際、①白い斑点や赤い斑点②盛り上がった出来物③治りにくい口内炎や出血しやすい傷――などの有無やしこりの有無をチェックしてください。
 また、顎の下や首の脇の腫れがあったり、飲み込む時に痛みがあったりする場合も注意が必要です。気になる部分があれば、早めにかかりつけの歯科医院を受診してください。(参考・日本口腔外科学会)

 歯の痛みを訴えて受診する患者さん。その多くが、むし歯や歯周病など歯や歯周組織に原因があることから「歯原性歯痛」に分類されます。歯原性歯痛は、歯科で治療することができます。
 しかし、歯の痛みの中には歯や歯周組織以外に痛みの原因がある場合もあります。「非歯原性歯痛」と呼ばれ、顔面の筋肉や、顔面を通る神経、片頭痛など原因は様々です。なかにはうつ病など精神疾患に起因する場合も…。狭心症や心筋梗塞など心疾患が原因となっているケースもあり、歯科医院で診断が難しいことも少なくありません。
 非歯原性歯痛の発生頻度を調べた2005年の研究によると、歯科の外来患者の6%で非歯原性歯痛が疑われたと報告されています。近年では原因不明の歯痛を治療するため、歯科と医科が連携して診断する大学病院や施設もあります。

 命に関わる歯周病
 皆さんは、世界で最も多い病気をご存知でしょうか。それは歯周病です。多くの人が感染している歯周病ですが、実は、様々な疾患と関連があることが最近の研究で分かってきています。
 ◇炎症物質を作成
 有名なところでは、歯周病と糖尿病の関係です。歯周病が糖尿病の悪化の原因になることは、皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。糖尿病とは、体内のインスリンの分泌量が減ったり、作用が低下することで血液中のブドウ糖が増えてしまう病気です。歯周病によって炎症を起こした歯肉では、絶えず炎症性物質が作られます。この炎症性物質がインスリンの作用を低下させてしまうことが分かっています。
 このほか、歯周病が誤嚥性肺炎や、関節リウマチ、早産、動脈硬化などと関連があると考えられています。最近の研究では、ガンとの関連も報告されているとか。
 ◇妊娠中のリスク
 特に妊娠中は注意が必要です。妊娠性歯周炎という病名があり、歯周病にかかりやすくなるからです。これは妊娠中に増えるホルモンが原因と言われています。歯周病になると血液を介して炎症性物質が全身に運ばれていきます。そのため早産のリスクが7倍に高まると言われています。妊娠中は、いつもより注意して歯みがきを行うなど、歯周病に注意することが大切です。
 もし関連のある病気にかかってしまったら、一度、歯周病の診断や治療のために歯科医院にかかることをおすすめします。また、日頃から歯周病のメインテナンスを定期的に行い、口の中を清潔に保つことが他の病気の予防につながります。

 筋力や関節が衰え、立つ、歩くなどの日常の動作が困難になるロコモティブ・シンドローム(ロコモ)。加齢による病気のイメージがありますが、近年では子どものロコモ予備軍の増加が懸念されています。
 ◇運動器に異変
 「しゃがめない」「片足立ちでふらつく」――。宮崎大学医学部による小中学生を対象にした調査(2012年)では、運動器の機能に「異常あり」と判定された子どもが1割超に上ると報告されました。
 原因は、運動不足だけではありません。意外なことに、積極的に運動する子どもにも異常が見られました。一つのスポーツに過度に打ち込むことで体の一部分に負担がかかり、全身の筋力や柔軟性のバランスが損なわれている可能性がある、とのことです。
 ◇体全体を育む
 運動器の未発達や機能不全が起これば、将来的にロコモになる危険性が高まります。多彩な外遊び、様々なスポーツを通じて、体全体の運動機能を育むことが大切です。
 また、お口の機能の低下はロコモに直結します。家族で口腔ケアにもしっかり取り組んでくださいね。

 身体の衰えは口からはじまります。「食事でよくこぼす」「よくむせる」など、これらは老化による口腔機能の衰え「オーラルフレイル」のサインかもしれません。
 口腔機能が低下すると心身の活力が低下し、歯みがきや歯科への受診が億劫になります。その結果、さらに口腔機能が低下し、硬いものを食べなくなるなど偏食になり栄養状態が低下。身体機能が衰え、ついには嚥下障害や要介護状態に陥ってしまいます。
 歯や口腔機能が維持できている高齢者は、認知症や転倒のリスクが低く、生活機能が高いことが明らかになっています。要介護状態にならず、健康で長生きするためにはいち早く「オーラルフレイル」の状態に気付き、予防に取り組むことが大切です。
 「オーラルフレイル」を予防するためには、「口腔内を清潔に保つ」「よく噛んで食べる」ことが重要です。食生活とセルフケアを心掛け、お口のトラブルがある場合は速やかに歯科医院を受診しましょう。
 健康はお口から。いつまでも元気に長生きできるよう、口腔機能の維持に努めましょう。

 歯周病は、口腔内だけでなく、全身にあらゆる影響を及ぼすことが明らかになってきました。最近の研究では、妊娠している女性が歯周病にかかっている場合、早産のリスクが5~7倍に膨らむと報告されています。
 歯周病の炎症があると、子宮を収縮させる作用のある物質(PGE₂)の血中濃度が高まります。PGE₂は陣痛促進剤として使われるほど子宮収縮作用があります。また、胎盤から子宮内へ感染した歯周病菌により、絨毛膜羊膜炎(絨網膜と羊膜に細菌が感染し、炎症を起こした状態)が起こります。これが早産を引き起こす一因だと考えられています。
 妊娠初期は食生活が不規則になりがちな上、つわりによっていつも通りのブラッシングができず、お口の中が不潔になりやすくなります。食後すぐに水で強めにうがいをしたり、キシリトールガムや洗口剤を利用するなどして、苦しい時期を乗り切りましょう。また、妊娠中でも歯周病の治療をすれば、炎症を最小限に抑え、早産のリスクを軽減することができます。妊娠中に一度は歯科検診を受けるといいですね。
 妊娠してから歯周病の治療をするのではなく、将来出産したいとお考えの女性の方は、普段からデンタルケアをしっかり行い歯周病の予防をすることが大切です。

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