枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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カテゴリ: 予防歯科

 乳児がむし歯予防のために行う歯みがきは、大切な生活習慣の一つです。生え始めた乳歯を見て、「さあ、歯みがきをしなくては!」と意気込む、お父さんお母さん。ちょっと待って。
 生えたばかりの歯をいきなり歯ブラシで磨こうとすると、赤ちゃんはとても嫌がる場合が少なくありません。乳児の発達では、4~5か月頃から身の回りの物をなめる・しゃぶる行為が出始め、唇やお口の中がとても敏感な時期です。無理に磨けば、「歯みがきが嫌い」になり逆効果です。
 まずはリラックスした気分でスキンシップから始めましょう。最初はお顔やお口のまわりをあやすように指で触れたり、お口の中を触って慣らします。離乳食前なら、歯の汚れは、指に巻いたガーゼでふき取るだけでも大丈夫です。
 慣れてきたら、子どもの機嫌の良い時に、乳児用ブラシでやさしく磨いてあげます。
 普段から、家族が楽しそうに歯みがきをしている様子を見せることで、歯みがきに対する抵抗も少なくなると言われています。

 歯の表面が少し溶けて、むし歯が始まりかけている状態を「CO(要観察歯)」といいます。自覚症状はなく、歯が部分的に白っぽくなったり、歯の溝に茶色い着色が見られるのが特徴です。こうした初期のむし歯なら、手入れがよければ進行を抑えることができ、唾液の力によって修復されることがわかってきました。
初期のむし歯を進行させるかどうかは、お口の中を清潔に保つ、毎日の努力にかかっています。
 歯は一度削ってしまうと、元に戻ることはない宝物。今ならまだ間に合います。
 歯科医院では定期健診やブラッシング指導、フッ化物塗布、食事指導など行っています。相談ください。

 歯周病の治療で歯石の除去をする際に、様々な道具を使用します。中でも威力を発揮するのが、「ジジジー」と音が鳴る器具です。正式名を「超音波スケーラー」といい、器具の先端は毎秒約2万5千~4万回も振動し、歯石を破壊し、除去する優れものです。
 ところが、患者さんからは、「これで歯や歯ぐきが傷付いたりしないですか?」「歯が削れていそうで怖い・・・」と心配されることが多いのも事実。「ジジジー」という振動音を出しますが、歯を削る機械ではありませんのでご安心ください。
 特に、歯と歯ぐきの間に溜まった大きな歯石の除去に効果的。グラついた歯の歯石の除去にも使え、歯や歯ぐきへのダメージを最小限に抑えます。
 歯石は放置すると、歯周病を進行させるリスクを高めます。「ジジジー」という音は恐いかもしれませんが、定期健診での歯石除去を心がけてください。

 毎日簡単に取り入れる事のできる虫歯予防って?1日1回は必ずしているハミガキ。そのハミガキで汚れをきっちり落とすのは基本です。そこでハミガキする時に使うハミガキ粉に注目してみました。
 フッ素が虫歯予防に良い事はご存知か少し大きい文字と思います。しかし市販で売られているフッ素入りのハミガキ粉は歯科で売られているものよりフッ素濃度がかなり低くよく泡立ちます。泡が多いと短時間でも磨いた気分になります。より歯に良い物を選ぶのであれば宮園歯科で取り扱っているチェック・アップをお試し下さい。フッ素950ppmF配合で脱灰を抑制し再石灰化を促進します。低発泡・低研磨・低香料なので長時間のハミガキや少量の洗口が可能。またうがいのできない子にはジェルもご用意してます。

 大人の口の中には300~700種類の細菌が生息していると言われています。歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり磨かない人では4000~6000億個、ほとんど磨かない人では1兆個もの細菌がすみ着いています。母親のお腹にいる胎児は無菌状態ですが生まれて主に母親や家族からの細菌が新生児の口の中に移って定着します。口の中の汚れや細菌は唾液のもつ自浄作用によって洗い流されますが加齢によって唾液の分泌量が減ると細菌が定着しやすくなります。口の中の細菌には全身疾患の原因菌も含まれ免疫力低下と共に繁殖し病気を引き起こすこともあります。病気のリスクを減らすためにも口腔ケアをしっかり行って口の中を清潔に保つことが年を重ねると共により大切になってきます。しっかりケアしましょう。

 寝ている間、ほとんどの方が歯ぎしりをしています。歯ぎしりは音がなるものと思っている方が多いと思いますが、必ずしも音はならないので、自分は歯ぎしりをしていないと思っていても、実は歯ぎしりをしている場合が多いのです。 寝ている間の咬む力は起きている間の6倍以上になるので、歯に大きな負担がかかり、いつの間にか歯を支える骨に影響を及ぼすこともしばしばです。歯ぎしりは無意識にしているので止めるのは難しいですが、「ナイトガード」(マウスピースのようなもの)を使用することでアゴへの負担を軽減したり、歯が削れるのを防ぐことができます。 気になる方は、一度ご相談下さい。

 「周術期」という言葉を耳にしたことはありませんか?医学用語で手術前・手術中・手術後の期間のことを指します。いま、この周術期の口腔ケアが早期回復・早期退院につながるとして注目を集めています。
 口の中には数千億個の細菌が生息していると言われています。歯の間や歯と歯ぐきのすき間などに付いている歯垢は細菌のかたまりで、うがいや簡単なブラッシングだけでは取り除くことはできません。口の中を清潔にしないまま入院し、手術すればどのようなリスクがあるのでしょうか?
 術前・術後で抵抗力が弱った状態では、口の中の細菌が肺に入って炎症を起こす誤嚥性肺炎の危険が高まります。歯周病による合併症のリスクも見過ごせません。歯周病菌が血液内に入ると、糖尿病を悪化させたり、心内膜炎を引き起こすリスクが高まります。他にも、細菌が血液を通じてあらゆる臓器に入り込み、感染症を招くこともあります。抗がん剤治療では、副作用で口の中の感染症や粘膜炎を発症するケースが少なくありません。
 そこで、周術期の口腔ケアです。入院前や入院中に歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニングで口の中を清潔にすれば、感染症のリスクを抑えることができます。また、ブラッシングや入れ歯の清掃方法などのセルフケアを身に付ければ、入院中や退院後も快適に過ごすことができます。
 静岡県立静岡がんセンターの調査では、鼻や口、のどなどの頭頚部がん患者に口腔ケアを実施したところ、口腔内の合併症を発症した人は64%から16%に減少。口から食事を摂取できるようになった日数は、平均で術後40.2日から10.6日に短縮したことが報告されています。
 食べ物を取り入れる口は、「命の入り口」と言いますが、「病気の入り口」にもさせないことが大切です。口腔ケアで感染症のリスクを減らし、身体の回復を早めることができれば、早期退院につながります。
 入院前には、歯科医院で専門的な口腔ケアをお勧めします。

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