むし歯や歯周病を予防し、再発・悪化させないためには歯垢や歯石を取り除く手入れ(ケア)が欠かせません。予防効果を高めるには、「セルフケア」と「プロフェッショナルケア(プロケア)」の2種類のケアが大切です。
 ◇毎日、自分で
 「セルフケア」は、日常的に自分で行うケアのことで、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使って歯垢などを取り除きます。毎日のセルフケアが歯科予防の基本です。
 ◇専門家が処置
 「プロケア」では、専門家である歯科医師や歯科衛生士が、特別な器具を用いてセルフケアでは除去できない歯石や歯垢、着色汚れを取り除きます。染出しで磨き残しのチェックも行います。
 歯周病の状態を知るには、歯周ポケットをプローブという器具を使って調べることが必要です。歯周病の進行や歯茎の炎症、歯石の付着状況をつかむこともプロケアの一つです。
 プロケアにはこうした処置だけでなく、適切な歯みがき方法などを教わるブラッシング指導も含んでいます。歯並びやかみ合わせなど、お口の環境は人それぞれです。一人ひとりにあったセルフケアのポイントを提案することも大事な仕事です。
 また、高齢者や障がいのある人たちで、セルフケアが困難な患者さんへの定期的なケアも行います。
 日々の生活で適切なセルフケアと定期的なプロケアを継続することが、生涯に渡って健康な歯を保つためには需要です。