枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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 歯が生えかけているときの痛みの原因としてよくあるのが、”萌出性歯肉炎”です。生え始めの頃は歯に歯ぐきがかぶった状態となるため、磨き残しやすく不潔になりがち。炎症を起こして腫れることが少なくありません。乳幼児の場合は、発熱、食欲不振やよだれの量が増えるといった症状が見られます。
 こうした症状は、6才臼歯(第一大臼歯)に限らず、12才臼歯(第二大臼歯)、親知らず(第三大臼歯)が生えてくるときにも起こります。
 生え始めの頃からしっかり磨いて清潔に保つことが大切です。普通の歯ブラシではうまく磨けない場合もあります。タフトブラシを使って部分的にブラッシングすると効果的です。

口呼吸で困りごとがある、滑舌が悪い、歯並びや姿勢も気になる・・・そんな方にお奨めしたい”舌癖トレーニング”についてお伝え致します。トレーニングのゴールは4つ。
①舌の力で食物、飲物が飲み込めるようになる。※飲み込む時、舌で歯を押さない。
②話す時、食べる時以外、舌の位置が正しい場所(スポット)に置けるようになる。
③鼻呼吸が出来、姿勢が良くなる。
④口を閉じた状態で、上下の奥歯が当たらないようになる。※フリーウェイスペース(安静位空隙)

簡単なトレーニングの一つを紹介しますと、口を大きく開けて、舌先をスポットに当て10秒キープ、毎日時間を空けて5回。まずは、表情筋に良い変化が起こります。どうぞお試し下さい。

 むし歯の原因は、生体、細菌、口腔環境の因子があります。むし歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌は乳歯萌出前に検出されますが、お口の中に定着するために硬組織が必要で、乳歯が生えるまで口腔内に定着できないと言われています。
 生後19ヶ月から31ヶ月の期間に、ミュータンスレンサ球菌を保有する児童の割合が急激に上昇しますので、この期間を感染の窓と呼ぶ研究者もいます。この頃から離乳食が始まり、親から子への唾液による細菌の伝搬が行われ、乳歯が生えてから急激にミュータンス菌の定着が起こります。
 ミュータンス菌の感染は乳幼児期がほとんどで、成人ではほとんど感染しません。生後31ヶ月まではそれなりの配慮・大人のむし歯治療も大切ですね。

 いつまでたってもプラークが除去されないと、歯肉の局所では免疫反応に参加するマクロファージやリンパ球がどんどん増えていきます。免疫グロブリン(抗体)をつくる形質細胞もますます増えていきます。しかしもともと歯肉は、このような炎症反応や免疫反応が起こることを想定してつくられておらず、予備の”空き地”といえるものではないのです。
 炎症が慢性化して、免疫反応が広い範囲に及ぶと、細菌をやっつけるために現れた大量のマクロファージやリンパ球、形質細胞のためのスペースが必要になります。このスペースを確保するために、サイトカインをつくって、健康な骨組織や結合組織を破壊するのです。歯肉での緊急事態に対処するために歯槽骨を吸収し、結合組織を破壊しているのです。
 プラークが完全に除去されると、大量のマクロファージやリンパ球、形質細胞は消えて、炎症とそれにともなう免疫反応は治まります。そうしてから、歯周組織では復興のための建築(つまり再生)が始まります。

フッ素塗布は多くの方が子供の虫歯予防の為にするものと思われています。しかし、大人の虫歯予防にも良いという事を知っていますか?フッ素塗布は虫歯予防や初期虫歯の治療にも使われるものです。歯を丈夫にして虫歯菌の作り出す酸から歯を守る効果があります。乳歯は永久歯と違い歯も溶けやすく、虫歯の進行も早いので、フッ素塗布で歯を強化しなければすぐ虫歯になってしまいます。生えたての永久歯は歯の表面が弱く、歯の溝も深いために虫歯になる確率が最も高い時期です。このことから、子供の虫歯予防にフッ素塗布が推奨されています。そして見落とされがちな成人の歯に対しては不規則な生活で虫歯のリスクが上がる事が主で特に連結冠や部分入れ歯が入っている方は唾液の流れが悪くなる為に虫歯になりやすいです。
 フッ素塗布は虫歯に対する抵抗性を強化し、その結果治療回数も減るので大人の方にもオススメです。

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