枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

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 「人生100年」時代と言われる時代。健康な歯を100年維持するためには毎日の歯みがきだけでは十分ではありません。3~4ヵ月ごとに歯科医院に受診し、プロフェッショナルケアを受けることが大切です。
 歯科医院では、歯にこびりついた歯石やプラークを専用の器具で除去し、クリーニングを行います。歯石は放置されたプラークが石灰化したもので、歯周病菌の温床です。歯ブラシでは取れないため、プロによるケアが必要です。
 ちなみに、3~4ヵ月ごとの受診をおすすめするのには理由があります。むし歯菌も歯周病菌も、クリーニング後3ヵ月弱でその繁殖力を取り戻すことがわかっています。細菌から歯を守るためには定期的な歯科医院でのケアが必要なのです。
 いつまでも自分の歯で美味しく食事を取りたい―。多くの方の願いだと思います。歯の健康寿命をのばすためにも、定期的な受診を心がけましょう。

 むし歯は、ばい菌の出す酸によって歯が溶ける病気ですが、酸性の強い食品などによって歯が溶ける場合を酸蝕症(エロージョン)と言います。
 昔、何かの間違いで水質が酸性になってしまったプールで練習をしていた水泳選手たちの歯が溶けた事例があり、スイマーズエロージョンなどと呼ばれたことがあったそうです。これは特殊な例ですが、食品やビタミンCなどのサプリメントによる酸蝕症も見かけます。
 食事後は口の中が酸性に傾くため、直後の歯みがきは歯を傷めるという説は根拠がはっきりしない様ですが、酸のきつい食品を食べた直後の歯みがきは控えた方が良さそうです。
 お茶や水で口の中の酸性度を下げることも予防になるでしょう。

 歯みがきは、回数も質も重要です。食べたら歯を磨くことが基本です。しかし、毎食後きっちり歯を磨く時間を確保できない方が多いのではないでしょうか。
 そこで予防のためには最低でも1日1回、しっかりとプラークやバイオフィルムを除去することが大切です。むし歯や歯周病の原因となる細菌は就寝中に繁殖しやすいため、就寝前には丁寧に歯を磨き、1日の汚れを落としましょう。
 もちろん忙しい日中、短時間でも歯を磨くことは予防に役立ちます。特にフッ化物入りの歯磨き剤を使用している場合はフッ化物による効果が期待できます。時間の無い朝や昼にはざっくり磨き、夜には歯ブラシとフロスで1本1本丁寧に歯みがきするのはいかがでしょうか。

 むし歯の予防に「フッ素」が役立つことがよく知られるようになりました。
 歯科で使われる場合、正式には「フッ化物」と呼ばれます。フッ化物の未利用はカリエスリスクの一つにもなるほど、その予防効果は明らかになっています。
 ◇むし歯を予防する3つの作用
 ①再石灰化を促進し歯を修復
  歯の表面のエナメル質に付着したむし歯菌が作り出した酸によって歯からはカルシウムなどが溶けだします。フッ化物は唾液に含まれるカルシウムやリンなどの歯への再沈着を促します。
 ②歯を強くする
  エナメル質を作るカルシウムと結びつくことで歯質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。
 ③細菌の酸産生を押さえます
  ブラッシングで落とせなかったプラークに棲む、むし歯細菌の活動を抑えて、酸が作られるのを防ぎます。
 ◇利用方法
 ▽フッ化物配合歯みがき剤
  フッ化物配合歯みがき剤を使用することで、歯磨き中や歯みがき後に口の中に残ったフッ化物が歯の表面に作用します。
 ▽フッ化物洗口
  フッ化物洗口液で口をぶくぶくすすぐ方法です。一般の薬局でも高濃度の液の販売が認められるようになりました。
 ▽フッ化物塗布
  歯科医院などで高濃度のフッ化物を直接、歯に塗る方法です。年に数回行うと有効です。乳幼児の生えたての歯は未成熟でむし歯になりやすいため、特に効果的。

 「しっかり歯みがきしているのにむし歯になった」「家族みんなむし歯が多い」―。むし歯に“なりやすい”“なりにくい”に個人差があることが明らかになっています。唾液の量やむし歯細菌の多さ、食生活、ブラッシングなど、いくつもの要因がむし歯のできやすさに関係しています。
 むし歯の発症につながる危険な要因を「カリエス(う蝕)リスク」と呼びます。自分がどんなカリエスリスクを持っているのかを知ることで効果的にむし歯予防ができます。
 そもそも歯は、むし歯細菌の産出する酸や酸性の強い食品などによって歯の表面が溶かされる「脱灰」と、唾液の働きで修復される「再石灰化」を繰り返しています。脱灰が続いて再石灰化が追い付かなくなると、歯が修復不可能な損傷を受けてむし歯になってしまいます。それではカリエスリスクにはどのような要因があるのでしょうか。
 ◇カリエスリスクを高める要因
 ①むし歯菌が多い
  みがき残しが多い人は、むし歯菌が排出する酸が多くなり脱灰が進みます。
 ②砂糖や炭水化物の摂取量と頻度
  間食が多い人や、甘いものをよく食べる人はむし歯菌の酸産出を促し、脱灰が継続してしまいます。
 ③唾液量・質
  唾液には再石灰化作用と、細菌が産出する酸を中和・希釈作用、抗菌作用などがあります。唾液が少ないと歯を守る働きが十分にできません。
 その人の育った環境や現在置かれている状況、健康への意識の高さなども、間接的に影響を与えるカリエスリスクと考えられています。年齢によってもカリエスリスクは変化していくことも指摘されています。

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