枚方市の「宮園歯科日記」

大阪 枚方市の歯医者さん 【宮園歯科医院】 より、 「当院のお知らせ」 と 「歯科の耳寄り情報」 をお届けします。

歯やお口のお悩みはお気軽にご予約 TEL 072-848-1105 ください。

 世界で広がるフッ素利用
 フッ素のむし歯予防効果は日本でも広く知られるようになりました。家庭においてもフッ素を配合した歯みがき剤や洗口液などを多くの方が利用しています。もともとフッ素は自然に広く存在する元素のひとつですが、いつからむし歯予防に利用されるようになったのでしょうか。
 ◇予防効果の発見
 フッ素研究の黎明は100年以上前に遡ります。コロラド州を訪れたアメリカの歯科医師フレデリック・マッケイ博士は、住民の多くが褐色の歯をしていることに驚きました。そして、歯に着色がある住民にはほとんどむし歯がないことに気が付きます。「これは環境によるものに違いない」と調査を始めたマッケイ氏は、飲料水に高濃度のフッ素が含まれていることを発見しました。その後、アメリカ国立衛生研究所によってフッ素を適度な濃度に調整すれば歯が着色することなく、むし歯予防に効果があることが明らかになりました。
 ◇フロリデーション
 フッ素の利用には様々な方法がありますが、水道水のフッ化物濃度を調整するフロリデーションという方法もその一つです。アメリカをはじめ、アイルランド、オーストラリア、韓国など世界61ヵ国、3億6000万人以上がフロリデーションによってフッ素の含まれた水道水を飲み、むし歯を予防しています。 日本では米軍基地内を除き導入されていませんが、厚生労働省は地域の要請に応えて技術支援を行うことを表明しています。むし歯の無い社会に向けて、フッ素利用は世界中で推進されています。

 外傷で歯が抜けてしまっても、歯の根っこの状態によっては元の場所に元どおり戻せる可能性があります。歯を持って急いで受診してください。
 歯の根っこは歯根膜という組織で覆われています。歯を戻すには歯根膜を①触らない②こすらない③乾燥させないーーことが大切です。
 抜けた歯は必ず歯の頭を持つようにしましょう。水道水に浸けると歯根膜がだめになるので、歯の保存液または牛乳に浸けて乾燥を防ぎます。その場に何もない時はとりあえず、本人の唾液に浸します。牛乳なら6時間、保存液は24時間程度保存可能です。

 「歯」が勝敗を左右する!?
 「歯」が勝敗を左右するかもーー。口腔内の状態がスポーツにおけるパフォーマンスに影響することが明らかになっています。
 ◇噛み合わせが影響
 厳しいトレーニングに励むスポーツ選手は毎食しっかり栄養を摂ることが欠かせません。そのためには健康な歯を維持することが重要ですが、それだけで力を最大限発揮できるわけではありません。近年の研究を通じて歯の噛み合わせが競技成績にも影響することが分かってきたのです。
 私たちは重い荷物を持ち上げたり、立ち上がったりする時、歯を噛みしめて体に力を込めます。奥歯を強く噛むことで頭部の重心や関節の筋肉が安定し、大きな力を出すことができるからです。この時、噛み合わせがずれていると顎に力が十分伝わらず、本来の力が発揮できなくなります。
 ◇身体能力を発揮
 咬合と身体機能への影響を調べた研究では、歯を噛みしめた時に下肢の筋活動が上昇することが判明。咬合と体のバランスの研究では、噛み合わせがずれている状態では重心が不安定になることも分かっています。
 力やバランスを重視するスポーツほど噛み合わせの影響が大きくなり、しっかり噛める選手ほど身体能力を発揮できるというわけです。重量上げやボート、体操競技だけでなく、野球やゴルフの打撃の瞬間、射撃やアーチェリーなどの静止が求められる競技も無関係ではありません。
 噛み合わせは歯科医師による治療や指導、マウスピースの装着などで改善することができます。芸能人だけでなく、「アスリートも歯が命」ですね。

 むし歯予防のために歯科医院でフッ素を塗ってもらったことはありますか?歯みがき剤にもフッ素が含まれますが、大きく異なるのはフッ素の濃度です。
 家庭で使う歯みがき剤の濃度は一番高いものでも1500ppm。歯科医院で使う薬は、なんと6倍の9000ppmです。濃度が上がるとむし歯予防の効果も上がりますが、高濃度のフッ素塗布は歯科医院でなければ受けられません。
 フッ素塗布は、生えたばかりの乳歯や永久歯を守るのに特に効果的。生えたての歯はやわらかく、むし歯になりやすいからです。
 大人でも、歯の根元の象牙質がむき出しになって起こるむし歯(根面う蝕)などには効果を発揮します。象牙質はエナメル質より軟らかいため、フッ素で表面を強化してむし歯を予防します。
 フッ素塗布は1回受けただけでは十分な効果を得られません。定期的に受けないと効果が下がりますので、年に数回は忘れずに受診してくださいね。

 マウスガードはアメリカンフットボールやボクシング、ラクロスなど一部のスポーツで怪我の予防を目的に着用が義務付けられています。最近では、接触が多いスポーツ以外にも使用が広がり、野球やソフトボール、陸上競技などで着用するトップアスリートも増えてきています。
 マウスガードは口腔内の外傷予防に高い効果を発揮するだけでなく、頭頚部の外傷の軽減や自分の歯で相手を傷つけることを予防するなどの効果があることがわかっています。特に子どもにおいては部活動で激しく運動する機会が多く、多くの競技でマウスガードの着用が推奨されています。
 マウスガードにはスポーツ用品店で購入できる既製品と歯科医院で作成するカスタムメイドがあります。既製品は安価で購入できますが、不適切な使用をすると外傷予防効果が期待できなかったり、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えることがあるので注意が必要です。歯科医院では自分の歯に適合したマウスガードが作成できますので、かかりつけの先生にご相談ください。

↑このページのトップヘ